支援企業・団体の声
日本工学院八王子専門学校

学生パワーでパラスポーツ大会運営を全面的にサポート
想いがあれば、一歩を踏み出せる

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アクティブラーニングの一環として、スポーツトレーナーを目指す学生を日本パラ・パワーリフティング連盟に派遣。また、全学を挙げて大会運営もサポート。パラスポーツ支援を学生の成長の機会につなげています。また、共生社会実現へ向け、教育機関ならではの具体的な取組も検討し始めています。

スポーツ団体とのコラボで大会を運営

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今年2月、大きな注目を浴びたパラスポーツ大会がありました。第19回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会(2019年2月2日~3日)。競技が行われたのは、普段は講演などが行われるホールのステージの上。観客は舞台やコンサートを見るように観客席から競技を楽しみました。それだけでも画期的でしたが、さらに情熱的な音楽や照明、大画面のプロジェクターを駆使した演出が大会を盛り上げました。事前の広報活動とも相まって、前年度を大きく上回る2日間計1400名の観客が来場。熱い声援が送られる中、選手たちも存分に力を発揮し、大観衆を魅了。大会は大成功の裡に幕を閉じました。

この大会運営に大いに貢献したのが、日本工学院八王子専門学校です。大会会場として片柳記念ホールを貸出し、また最寄駅までの交通手段として、所有する25台の通学用バスを輸送手段として協力。それだけではありません。同校はデザインやミュージック、スポーツなど7カレッジ36学科の多彩な学科があり、スポーツやエンターテインメントについて学んでいます。そこで、全学科の学生たち数百名が各自の得意分野を活かし、音楽や照明のほか、大会宣伝用のポスターやチラシ、記念Tシャツのデザイン、大会当日のカメラ中継、大会運営の補助員、応援用グッズや会場案内図の制作、大会運営ボランティアなど、多岐にわたって協力したのです。

「アクティブラーニングの一環として、地元の八王子市などと各カレッジが個別に連携し活動しているのですが、今回は全カレッジが一体となって協力させていただきました。当校としても初の試みとなりましたし、スポーツ団体と学校とのコラボレーションもなかなかない事例と伺っており、貴重な機会となりました」

と、充実感をにじませた表情で語るのは、山野大星理事・副校長です。また、中山敬二総轄カレッジ長も、学生の成長という観点からも大きな手ごたえを感じたといいます。

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「学生たちが作り上げたステージを映像制作を学ぶ学生たちが撮影、さらにその映像をスカイツリーでのパブリックビューイングで放映していただいたんです。授業とは違う真剣勝負に挑み、失敗したら多くの方にご迷惑をかけてしまうという緊張感の中でやり遂げた経験は、学生にとって大きな財産となったと思います」(中山総轄カレッジ長)

スポーツカレッジの三樹春幸カレッジ長も、これに大きくうなずきます。

「大会の様子がメディアに取材され、ニュースなどでも取り上げられたのですが、この経験も格別だったようです」(三樹スポーツカレッジ長)

「大会を観戦した学生たちも、パラ・パワーリフティングの迫力に感動すると同時に、この大会を同じ学校の仲間たちが作り上げたということに感じるものがあったようで、次は参加したいという声がたくさん届きました。学生たちに良い経験をさせていただき、感謝しています」(中山総轄カレッジ長)

まずはできることからと、学生の派遣をスタート

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そもそも同校がパラ・パワーリフティングの大会運営に携わることになったきっかけは、約2年前までさかのぼります。当時、同校はSDGs(持続可能な開発目標)の中で示された17の目標のうち4つ目の「教育」に着目。できることを模索する中で出した答えの一つが、パラアスリート支援でした。

「当校でパラアスリートの育成ができる環境づくりを検討していきたいという話も出たのですが、パラアスリートを受け入れるにはまだ時間が必要との結論に至りました。では、施設や環境面から当校がすぐに支援できるパラスポーツって何だろうと探してたどり着いたのが、スポーツトレーナー科で学ぶ学生によるパラ・パワーリフティング選手のサポートでした」(中山総轄カレッジ長)

早速、日本パラ・パワーリフティング連盟に打診したところ、同連盟は快諾。以来、同校から学生を派遣し、専門のトレーナーとともに選手のサポートに当たっています。

「例えば選手が車いす利用者の場合、車いすを利用するに至った経緯を把握した上で、最も適したケア方法を考えなければなりません。実際にやってみなければ分からないことが多く、学生にとっては貴重な学びの連続です。プロの方から見れば至らないことも多々あるかもしれませんが、それでも、連盟の方々は『一緒に成長していきましょう』というおおらかな姿勢で構えていてくださる。学生たちも『温かく迎えてくださっているので、できる限りのサポートをしたい』と張り切っています。ありがたいことです」(中山総轄カレッジ長)

こうして良好な関係を築く中で、大会運営にも協力することになったとのこと。連盟と同校が「お互いにできることを持ち寄る」という考え方のもと協力し合ったことも、成功の要因の一つだったようです。

来年2月開催予定の第20回大会の共催も決定していて、すでに学生によるスポーツテイメントプロジェクトチームも立ち上がりました。その学生たちを指導する先生方も非常に積極的です。

「プロの視点から言わせていただくと、もっとエンターテインメント性を高められると思っています。音楽も照明も光の演出ももっとダイナミックなものにしたいね、なんて教員同士でも話しているんですよ。」(中山総轄カレッジ長)

また、学生や教員の有志が大会ボランティア(競技)に登録しています。

「これまでパラ・パワーリフティングに関わってきた学生たちと一緒に、競技会場で何らかのサポートができたらいいなとも考えています。もちろん、まだどうなるかは分かりませんが、実現に向けて準備していきます」

パラスポーツ支援をきっかけに、新たなビジョンを描く

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大きな資金を使わずとも、もともと保有している施設や人材を活かせば、十分にパラスポーツ支援ができることを示した日本工学院八王子専門学校。その一歩を踏み出すのに必要だったのは「想い」だけだった、と中山総轄カレッジ長は語ります。

「シンプルに施設を貸し出すということでもいいのですが、その先に人間教育をしたいといった目的があれば、自ずとパラスポーツとの関わり方も見えてくると思います。ですから、まずはパラスポーツ支援を通じて何がしたいのかという目的をしっかり考えることが肝心ではないでしょうか。そして強い想いがあれば、あとは行動に移すだけです。相手に想いが伝われば、そこからいろいろなものが生まれるのだと、私も今回の経験で学びました」(中山総轄カレッジ長)

パラ・パワーリフティングのサポート経験も活かしながら、同校は新たなビジョンを描いています。例えば、二葉栄養専門学校と提携しての「スポーツ栄養士トレーナー」の育成や、障がいのある方が多彩な学びのできる環境の整備や制度づくりも検討していきたいとのこと。とはいえ、同校の敷地は広大で、斜面や階段、段差があるなど、課題は多いとも明かします。それでも、いまをスタートラインとし、将来を見据えてじっくり取り組んでいきたいと力強く語ってくれた山野理事・副校長と中山総轄カレッジ長、そして三樹スポーツカレッジ長。パラスポーツ支援をきっかけとした共生社会実現への新たな、そして具体的な取組が八王子から始まりつつあります。

学校法人片柳学園日本工学院八王子専門学校
住所 東京都八王子市片倉町1404-1
電話 042・637・3111(代表)
URL https://www.neec.ac.jp/hachioji/
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20190729

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