支援企業・団体の声
株式会社セレスポ

社内浸透のキーワードは、「楽しさ」と「期待感」
パラスポーツをきっかけに、だれでも、だれとでも楽しめる社会へ

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長年にわたるスポーツ大会運営の実績を持つ、イベント企画・運営企業のセレスポ。サステナビリティの観点から、パラスポーツのさらなる盛り上げを社内に浸透させる工夫を続けた結果、本業にも好循環が生まれています。目指すのは、パラスポーツ普及の先にある共生社会の実現です。

パラスポーツ盛り上げを
若手社員育成の機会に

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1977年に創業し、国民体育大会やインターハイ、各種競技団体が主催する大会などの企画・制作や会場設営、運営、演出・進行などを担う株式会社セレスポ。スポーツ関連の仕事を通じ、自然とパラスポーツとも関わってきたと語るのは、「経営企画部コーポレートデザイン室長(当時※)の越川延明氏です。

※現 人事総務部次長兼コーポレートデザイン室長

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「スポーツ大会の中には、健常者と障がい者の大会が合同で開催されているものがあります。トライアスロンはそもそも健常とパラは同一団体ですので、大会運営などで、だいぶ前から健常とパラの両方を担当させていただいています。このように、あまり分けて考えることもなかったので、日本陸上競技連盟とお付き合いしていく中で、自然と日本パラ陸上競技連盟ともつながりができました。」

同社は、長年イベント会場のバリアフリー化に取り組んでいたが、さらにパラスポーツに深く携わる転機が訪れます。2013年ごろ、同社社長が経営指針として「サステナビリティ」「ユニバーサル」を打ち出したのです。これには、若手社員育成の機会に活用してほしいとの思いもありました。また、ちょうどその頃、東京2020大会開催も決定。世間のパラスポーツへの関心の高まりとともに、同社への問い合わせも増え始めていました。そこで通常の業務とは別のCSR的な活動として、「サステナビリティ」や「ユニバーサル」の視点が不可欠なパラスポーツの盛り上げに取り組むことにしました。その手始めとして取り組んだのが、ある陸上選手権大会でのパラ陸上ブースの出展です。

「社内外にパラ陸上を広めるため、パラ陸連と協力し、『レーサー』という陸上競技用車いすや競技用義足の試乗・装着体験を実施しました。陸上ファンにもパラアスリートにも大好評でメディアにも注目してもらい、大きな手ごたえを得ました」

そこで早速社内に報告したところ、思わぬ反応に遭います。

「社内では、『なぜ健常者の大会でパラ陸上のブースを出すのか』といった懐疑的な反応が返ってきたんです。仕事でパラスポーツに関わる機会が増えていたとはいえ、まだ本当の意味ではパラスポーツに取り組む意義が浸透していないのだと痛感させられました」

ボランティア活動が、本業へとつながった

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この経験から、パラスポーツの盛り上げを「自分ゴト化」することの必要性に気づいた越川室長は、若手はもちろんベテランの社員も巻き込むべく、次々と手を打っていきました。

まずは、社員たちにパラアスリートを身近に感じてもらおうと、同社に勤務している元パラアスリート社員とともに、全国の支店や部署を訪問しました。また、同社の物流倉庫に仮設のイベント会場を設置。社員や取引先を招き、車いす利用者の目線でイベントを体験してもらうユニバーサルイベント研修を開催しました。また、同社がパラリンピアンの上原大祐さん(パラアイスホッケー)と共同保有する競技用車いすを使ったパラスポーツ体験会を実施。実際、同社が本社を構える豊島区役所などで実施したところ大好評だったため、営業社員が取引先に提案・実施しやすいよう内容をシンプルにしてパッケージ化しました。さらに多くの社員の関心を集めたいと考え、参加者を募り、社内でボッチャの体験を行ったり、社外のイベントに参加したところ、交流を広げる貴重な機会と喜ばれたとのことです。

こうして越川室長らのアイデアとバイタリティで、社内のパラスポーツ盛り上げへの理解は進んでいきましたが、ここで越川室長はふと違和感を抱いたといいます。

「毎回、障がいに対する理解やパラスポーツ普及をうたって開催していたため、気づけば、社員も参加者も似たような顔ぶれになっていたんです。でも、もっと多くの人、特に無関心層にも参加してほしいと思いました」

そこで、切り口を変えて、「パラスポーツ×ビジュアルコミュニケーション」というテーマで公開セミナーを行うことにしました。

「パラアスリートの肉体や義肢装具の美しさ、パラスポーツの会場風景など、ビジュアル面を前面に押し出した内容としました。こちらの期待通り、デザイナーやクリエーターなど、それまでとは異なる層が参加してくれました」

以来、セミナーのテーマは、「パラスポーツ×○○」のように、ひと工夫加えて設定しているそうです。こうした取組を続けることで、社内のパラスポーツへの理解も広がり、当初はなかなか集まらなかったというパラスポーツ体験会の協力者も少しずつ増えていきました。

「パラスポーツに関わることで、何か新しいことに挑戦できるかも、仕事だけでは得られない何かが手に入るかも、との期待感を抱いてくれたようです。何より、私たちが楽しそうに活動していたことが良かったのだと思います」

前向きにパラスポーツの盛り上げに関わる社員が増えていったことで、社外にも「セレスポとなら何かできるかも」という評判が広がっていきます。そして、大きな仕事にもつながりました。株式会社WOWOWが主催のユニバーサルスポーツイベント「ノーバリアゲームズ」(2019年6月開催)の運営を受託したのです。

「このイベントが成功したおかげで、パラスポーツの盛り上げは企業として必要なことと、多くの社員が認めたと思います。うれしいことに、ボランティアをして得た現場の声や経験が仕事に活きたという声も届いています。どんなに小さなことからでも始めること、そして愚直に続けることの大切さを実感しています」

パラスポーツの盛り上げの先に見ているもの

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パラスポーツの盛り上げに関わる社員が増えるにつれ、ある問い合わせも増えてきたと、越川室長は明かします。

「障がい者対応マニュアルはありますかと聞かれることがあります。でも本当に大切なことは、目の前で困っている人に声をかけることです。パーフェクトではなくても、目の前にいる人とコミュニケーションし、サポートする。断られたっていいんです。やってみると意外とできるものですよ」

いよいよ東京2020大会まで1年を切り、越川室長もパラスポーツの盛り上がりを実感しているといいますが、目標はその先にあると語ります。

「私たちが目指しているのは、パラスポーツをきっかけに、障がいのある方や高齢者、子ども、妊婦さん、海外の方などとも“何も気にせず一緒に過ごせる”方法を見つけることです。段差やトイレ、アレルギーなど配慮が必要なことはたくさんありますが、ちょっと工夫すれば、だれもが、だれとでも一緒に楽しめるはずです。パラスポーツの応援を通じて、一人でも多くの方にそういう発想を持っていただけたらうれしいですね」

だからこそ、TEAM BEYONDには、「まずは続けること。そしてスポーツを超えた存在になってほしい」とリクエストします。

「障がいのある方がイベントに参加するためには、サポートが必要なケースが多いと思います。でも、例えば視覚障がいのある方もスポーツ観戦や美術館めぐりを楽しむように、どんなことでもご本人なりの楽しみ方があることを周りの方にも知っていただき、参加を後押しできたらと思います。とはいえ、ご家族や介助者もいつでも何でもできるわけではないと思うので、同時に、ご家族や介助者に対するサポートや工夫も考えなければいけないでしょうね」

BEYONDというからには、2020年もスポーツという枠も超え、さらには、障がいのある当事者だけでなく、その周囲の人たちにも思いを致すことが必要と、越川室長は訴えます。そしてすでに、越川室長はそうした枠をはるかに超えたビジョンを描き、具体化へ向けて動き出しています。

株式会社セレスポ
担当部署 経営企画部 コーポレートデザイン室
所属人数 5名
住所 東京都豊島区北大塚1-21-5
電話 03・5974・1111(代表)
URL http://www.cerespo.co.jp/
  • 体験会・講習会 体験会・講習会
  • ボランティア ボランティア
  • 協賛 協賛
  • アスリート雇用 アスリート雇用
TEAM BEYOND
パラスポーツ支援ガイド
(ダウンロード 1.3MB) pdf
20191212

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