支援企業・団体の声
近畿日本ツーリストグループ

誰もが旅もスポーツも楽しめる社会へ
パラスポーツを通じてユニバーサルツーリズムの文化を醸成

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例えば選手の移動、宿泊、食事……。スポーツイベントの裏側には、必要なことがたくさんあります。近畿日本ツーリストグループは旅行業という立場から、様々なパラスポーツをサポートすることで、ユニバーサルツーリズムの普及にも力を入れています。

旅を通じてパラスポーツをサポートする

国内外の旅行ツアーの企画や運営で知られる近畿日本ツーリストグループは、 “旅行”という視点から、パラスポーツを含むスポーツイベントへのサポートを積極的に行っています。

スポーツと旅とのこれまでの関わりについて説明するのは、スポーツ事業推進部の村澤雅弘課長。

「これまで当社は2018年の平昌冬季パラリンピックにて日本代表選手団の輸送をサポートするなど、その経験を活かして様々なスポーツやイベントの運営に携わってきました。今後も、“旅”や“移動”の面で大会やパラアスリートをサポートしていきます」(村澤課長)

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他にも同社は、開催地となる自治体と連携して競技体験ブースを設けたカウントダウンイベントの開催や、ホストタウンとなる日本全国の事前合宿地での受入支援、そしてパラスポーツの普及活動まで、幅広く活動を行っています。

旅行業の知見で営んで選手団、関係者、観戦する人々の旅を支える。これは同社が推進してきた「ユニバーサルツーリズム」への取組の一環でもあります。

「ユニバーサルツーリズムには、25年ほど前から注力してきました。当社が先駆者となって、社会に広めて定着させていきたいと考えています」(村澤課長)

近畿日本ツーリストグループでは、「旅をあきらめない・夢をあきらめない」をテーマに、誰もが旅行を楽しめる社会の実現を目指してきました。

例えば、プロのドライバーが講師となりサーキット場で乗用車を運転する視覚障がいのある方向けのツアーは、キャンセル待ちが出る程の人気商品とのこと。また、自治体と協力して、バリアフリーマップを作る取組もその一つであり、旅のプロの視点から安全に楽に移動できるルートや注意すべきポイントなどを明記したモデルコースを作成しています。車いすのまま乗れる人力車を使ったツアーなど、新しい企画も次々と生まれています。

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このように同社ではユニバーサルツーリズムを通じて、あらゆるバリア(障壁)を超えて、社会課題を解決する旅を提案しているのです。

「ユニバーサルツーリズムに関連したバスツアーなどの実績もありますし、賛同する社員たちも手伝ってくれています。高齢の方や障がいのある方をご案内して、東京2020大会を見に行きたいという願いを叶えてあげたいですね」(村澤課長)

また、同社では日本で開催される国際的スポーツイベントに向けて、都市ボランティアの研修も積極的に行っています。

「かつて私は東京マラソンの運営に関わっていたのですが、その時に印象的だったのはボランティアの方々です。毎年およそ1万人の方がボランティアとして東京マラソンを支えていて、その研修のノウハウに感銘を受けました。これを活かさない手はないでしょう」(村澤課長)

「都市ボランティアって何をやったらいいか分からない……」という自治体の声を受け、ボランティアを受け入れる自治体向けに東京マラソン財団と協業してシンポジウムや研修を実施。ボランティアの具体的なノウハウや楽しさを伝えています。ちなみに東京マラソンでは、電動車いすに乗ったボランティアもいらっしゃいます。そんな生きた情報を、東京2020大会のために発信しています。

同社は大会そのものや運営だけでなく、競技団体とも深い関わりがあります。

「当社はさまざまなパラスポーツと関わっていますが、主なものでいうとボッチャがあります。ボッチャの大会(東京カップ)に参加して、皆さんと一緒にボールを転がしたのがきっかけです」と語るのは、第5営業支店の渡邊敏郎専任課長。

同社は日本ボッチャ協会に協賛していて、国内初のボッチャ国際大会となるBISFed 2018アジア・オセアニア地区オープン「BISFed 2018 ISE Regional Open」では大会運営に参画、全国特別支援学校ボッチャ大会(通称「ボッチャ甲子園」)では全国から来場するチームの宿泊を手配するなど、トップレベルから裾野まで、幅広くサポートしています。

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「ボッチャに深く関わることで、競技大会の運営や選手のお世話、宿泊の環境などについて勉強しています。並行して社内で体験イベントを開催するなど、実際にそのスポーツに触れることで浸透を図っています」(渡邊専任課長)

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重度の脳性麻痺者や四肢重度機能障がい者のために考案されたボッチャは、東京2020大会の正式種目でもあり、その知見は重要だといいます。

「国際大会を運営した経験は貴重でした。電動車いすをどのように運搬するかなど、パラリンピック運営に携わる者として、大事なノウハウを学ぶことができました」(村澤課長)

実際に“触れる”ことでマインドを育てる

ユニバーサルツーリズム推進も、パラスポーツのサポートも、会社を挙げての取組になっている以上、社員の動機付けや育成は欠かせない要素です。社内の環境作りについて、総務広報部の渡辺貴光さんにお聞きします。

「当社は事業を通じて、パラスリートをサポートする体制づくりに注力しています。そのためには、まず社員のユニバーサルマインドの育成が重要だと考えています」(渡辺さん)

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同社では従業員にユニバーサルマナー検定の受講を推進したり、ボランティアとしてサッカークリニックに参加したり、社内でボッチャ大会を開催するなど、自分たちで体験することで、理解の下地を作っています。ユニバーサルツーリズムの推進では、実際のツアーで学ぶ機会を設けて、社員の育成を行っています。その地道な取組が事業につながるケースもあるとのこと。

「イントラネットでは、ユニバーサルツーリズムのトークルームが設置されていて、現在338名の社員が核となって、様々な輪を広げています。情報共有や事例紹介などの機会も増え、自然とノウハウが底上げされる仕組みが構築されています」(渡辺さん)

「パラスポーツを振興するためには、実際に“触れてみる”ことがスタートだと感じています。目の不自由な方や車いすを利用されている方の気持ちの相互理解にもなりますし、お困りの際にお声がけする“気づき”のきっかけにもなるでしょう。当社では触れる・感じる・体験することからパラスポーツへの関心を高め、知見を広め、貢献できる社員の育成につなげています」(渡邊専任課長)

同社がこれまでに関わってきたイベント、例えばボッチャの国際大会や平昌パラリンピックにおいて、輸送・宿泊・食事などを大会運営に支障なく進めることができた体験は、社内のナレッジ蓄積にも役立ちました。

社員の中には、障がい者スポーツ指導員の資格を取得した方や、ボランティアで週末に自主的にパラスポーツに参加する方も増えているそうです。

東京2020大会の先に根付く、パラスポーツ文化

同社が展開する、今後のパラスポーツ振興への取組にも注目です。まずは東京2020大会と切っても切れない健康管理について伺いました。

「ひとつが新型コロナウイルス対策です。移動や宿泊の手配、大会運営には、安心・安全な対応が求められます。検温体制の整備をはじめとする健康管理を徹底して、安全な状態で大会に臨みたいと考えています」(村澤課長)

もうひとつ、夏場ならではの健康管理も。

「熱中症対策も非常に重要です。当社では救命講習の初級資格を全社員が持っています。熱中症アドバイザーという資格の取得も奨励していて、400名ほどが受験しています」(村澤課長)

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また、ホストタウンを盛り上げることにも力を入れているそうです。

「『共生社会』をテーマのひとつとして、各自治体にユニバーサルツーリズムの情報を発信しています。ホストタウンとなった自治体と組んで、グループ研修やバリアフリーマップも作成しています」(村澤課長)

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パラスポーツとユニバーサルツーリズムを結び付けた、同社らしい取組です。TEAM BEYONDとの連携にも期待を寄せているとのこと。

「パラスポーツはパラリンピックで終わるわけではありません。TEAM BEYONDとは2020年以降もパートナーとして、一緒に“レガシー”を作っていきたいですね」(村澤課長)

ここでいうレガシー(遺産)とは、後世に残せる成果のこと。人々の中でパラスポーツの認知が広がり、ユニバーサル精神が文化として根付くことを指します。

「ロンドンパラリンピックが成功したのは、子どもたちにまでパラスポーツの知識や体験を提供していたからです。東京2020大会で良い結果を出して、そこに関わった人たちの中に知識や体験が残って、それを次のイベントにつないでいく。そこに期待しています。日本に初めてスポーツボランティアが浸透するきっかけにもなると思います」(村澤課長)

この精神を旅行という枠組みにも発展させていくのが、同社の目標です。観光庁が推進する観光におけるユニバーサルデザイン化の促進で実装する施設が増えれば、車いすの観光客も増えるでしょう。ユニバーサルツーリズムは当たり前になりつつあるのです。2025年の大阪万博にも活かしていきたいとのこと。

人々が楽しく明るくスポーツを通じて生きていける社会を目指して、旅行業という立ち位置からどう関わっていくか。それを常に考えて取り組む同社の活動に、これからも目が離せません。

近畿日本ツーリストグループ
担当部署 スポーツ事業推進部 総務広報部(広報)
所属人数 スポーツ事業推進部18名 総務広報部(広報)6名
住所 東京都新宿区西新宿2-6-1(新宿住友ビル40F)
電話 03-6863-0048
URL https://www.knt.co.jp/
  • 協賛 協賛
  • 体験会・講習会 体験会・講習会
  • 技術支援製品開発 技術支援製品開発

同社は、東京2020大会のオフィシャル旅行サービスパートナーであるKNT-CTホールディングスのグループ会社です。

TEAM BEYOND
パラスポーツ支援ガイド
(ダウンロード 1.3MB) pdf

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