支援企業・団体の声
協和キリン株式会社

“仕事と卓球の両立”がモットー
卓球を原動力に共生社会の実現を目指す

ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求しながら独自の研究を進め、高度な技術とユニークな視点で様々な医薬品を開発・提供している協和キリン株式会社。キリングループ全体がスポーツ振興に取り組む中、協和キリンでは伝統の卓球部による障がい者交流などを長年行っています。

東北復興のために卓球を通じた交流で支援

1974年の創部の卓球部を有し、卓球教室などさまざまな活動を行っていた協和キリンが、本格的なパラスポーツ支援に取り組むこととなったきっかけは2011年の東日本大震災(当時は協和発酵キリン株式会社)。グループの復興応援として「キリン絆プロジェクト」が立ち上がり、同社では医療サポートのほか、卓球イベントの開催や卓球台寄贈などの支援も担いました。

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そんな協和キリンの卓球部は「仕事と卓球の両立」がモットー。人事サポートグループで、卓球部の監督や日本卓球リーグ実業団連盟の専務理事も兼任する佐藤真二さんは、プロジェクト設立当時を振り返ります。

「『キリン絆プロジェクト』は3年間のプロジェクトで、グループでは『JFA(公益財団法人日本サッカー協会)・キリンスマイルフィールド』というサポートも行いましたが、当社では卓球で復興支援に貢献できないかと。そこで東北や茨城など、約2年間で72の被災地を回り卓球イベントを開催しました」(佐藤さん)

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プロジェクト自体は3年で終えたものの活動は継続していきたいと思い、佐藤さんをはじめ協和キリンの卓球部は、改めて復興支援を開始。東北で試合が行われた際は、その翌日に障がい者スポーツセンターや特別支援学校、ろう学校を回るなど、卓球を通じたパラスポーツ交流を行ってきました。そしてその活動は現在、全国へ。

「イベントの調整は、各都道府県の障がい者スポーツセンターを通じて行うことがほとんどです。当社の長年に活動によるネットワークで紹介いただいたり、岩渕(協和キリン所属のパラ卓球日本代表・岩渕幸洋選手)の人脈からつないでもらうこともありますね」(佐藤さん)

イベントは監督と選手全員で参加。まずはスマッシュの打ち合いなどデモンストレーションを披露し、そこから選手が各テーブルについて参加者と一緒に体験したり、練習試合を行ったり。学校によってプログラムを変えることもあれば、ろう学校の場合は事前に手話を覚えて自己紹介するなど、よりよいコミュニケーションを生むために工夫をしているそうです。

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「同じ会場に再び行くことはないのですが、以前訪れた地域で大会があった際に、当時の生徒さんが応援に来てくれることはありますね。それは何にも代えがたい、選手たちの励みになっています」(佐藤さん)

一方で社会がwithコロナへと向かう中、佐藤さんは卓球教室や体験交流などのイベントを、オンラインでも行っていけるようにしたいと語ります。

エンゲージメントやブランドの向上につながる

2016年リオデジャネイロ、2021年の東京と、2大会連続でパラリンピックに出場した岩渕幸洋選手。協和キリンに迎えた理由には佐藤さんの強い想いがありました。

「私はこれまで、日本初のプロ卓球選手である松下浩二、弊社卓球部OB田崎俊雄をはじめ多くのオリンピアン、そしてデフリンピックの選手も育てきました。ただパラリンピアンはまだでしたので、個人的にはぜひパラアスリートと一緒に戦いたいと思いました。

また、卓球は基本的なルールが障がい者と健常者とで変わりません。共生社会の中で成り立つスポーツであり、また、岩渕はクラス9という軽度の障がいなので、健常者と一緒に練習することも可能です。そういった想いと熱意を持って彼に声をかけたところ、当社を選んでくれたという経緯ですね」(佐藤さん)

基本的には障害の有無にかかわらず、チーム全員が練習や試合に帯同。その中で活躍する岩渕選手の姿にはチームメイトも触発され、良い刺激になっているとか。

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「監督の立場でいえば、選手の人間教育や人格形成という面でスポーツマンシップが身に付きます。特に卓球はメンタルコントロールが非常に重要なスポーツであり、岩渕のマインドはチームの技術向上にもつながっています。また、一般社員にとっても岩渕をはじめとするチームの活躍が、協和キリンのエンゲージメント向上に。強いてはブランド向上にもなりますし、岩渕の職場では、彼を応援するために休みを取って自費で試合に駆け付けるということもあります」(佐藤さん)

パラスポーツの一元化を実現するために

現在、協和キリンのパラアスリートは岩渕選手のみですが、その採用枠は今後広げていきたいと佐藤さん。またパラアスリートの採用はスポーツ界全体の課題であり、それと同時に、パラスポーツの定義を拡大できるよう検討が必要だと言います。

たとえば聴覚しょう害のデフスポーツや、知的発達障がい者のスペシャルオリンピックスは、パラリンピック競技に属していません。共生社会を推進する中で、一元化を検討する必要性もあるはず。佐藤さんは東京2020パラリンピック競技大会で旗手を務めた岩渕選手を例に、パラスポーツ振興についての想いを語りました。

「岩渕の大会成績としては、不本意の結果となりました。しかし私はこう思い、彼に言ったのです。『君が金メダル“以上”を取りたいと公言し、障がいや常識を乗り越えたいと言ってきた活動はパラスポーツにおける希望。金メダル“以上”を取ってくれてありがとう』と。

普通、好成績でなければ閉会式の旗手にはなりませんが声がかかり、彼自身も引き受け笑顔で旗手を務めました。その姿は、パラスポーツをいっそう推進していくという岩渕の決意のあらわれだといえるでしょう。そんな岩渕のような人材をもっと育成していきたいですし、その先に共生社会の実現があると私は確信しています」(佐藤さん)

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佐藤さんは企業とアスリートとの立ち位置についても言及。たとえば、選手の引退したあとの雇用について。それは企業姿勢のひとつであり、ブランディングにも関係していると言います。

「引退後の雇用は、対象アスリートのためだけではありません。その姿勢が『人を大事にする会社である』というパブリックイメージとなり、企業ブランドになっていくのではないでしょうか。多くの企業様に障がい者雇用という枠を超え、健常者と同様に積極的な人材登用をしていただきたいと思いますし、当社も岩渕が目指す2024年パリ大会の支援はもちろん、以降の活動も全力でサポートし続けていきます」(佐藤さん)

TEAM BEYONDにも期待を寄せる佐藤さん。前述したパラスポーツ一元化の実現も含め、さらなるパラスポーツの発展のために、そして障がい者スポーツだけではない、一生の生涯スポーツとしての価値をアピールできるように横の連携を強めていけたらと語ります。卓球をひとつの原動力に、共生社会の実現を目指す協和キリンの姿勢と取り組みに、これからも目が離せません。

協和キリン株式会社
担当部署 コーポレートコミュニケーション部
住所 東京都千代田区大手町1-9-2(大手町フィナンシャルシティ グランキューブ)
電話 03-5205-7200
URL https://www.kyowakirin.co.jp/index.html
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TEAM BEYOND
パラスポーツ支援ガイド
(ダウンロード 1.3MB) pdf
20220303

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