支援企業・団体の声
イオン株式会社
2023.4.10

一緒に楽しみ、一緒に笑う
お客さまが「パラスポーツの魅力に出会う場所」を目指して

GMS(総合スーパー)をはじめ、ディスカウントストア、ヘルス&ウエルネス、金融など多角的に事業展開するイオン株式会社(以下、イオン)。国内外約2万の店舗に年間のべ44億人が訪れ、50万人以上の従業員が働くグローバルカンパニーで、2019年からは店舗におけるイベント「イオンdeパラスポ」を開始するなど、パラスポーツ振興への取組も積極的に行っています。

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ショッピングセンターという、身近な場を活用した共生社会の発信

イオン(AEON)とは、ラテン語で「永遠」。“お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する”を理念に、顧客への貢献を永遠の使命とする企業です。
歴史も長く、イオンの源流のひとつ「岡田屋」は、江戸時代の1758(宝暦8)年に三重県四日市岡田家の初代・岡田惣左衛門が創業した太物・小間物商の「篠原屋」が起源。その後発展し続ける中、さまざまな企業と提携や吸収合併をしたり、再建に携わったりしてきた歴史があり、もともと異なる価値観を理解し合いながら理念を共有するという、多様性豊かな企業風土を持っています。

同社がパラスポーツに取り組むのも、平和・人間・地域という基本理念から。地域のお客さまのヘルス&ウエルネスを支える企業でありたい、地域に根差し発展に貢献する企業でありたいという想いが原動力となっています。

「全国で大小さまざまな店舗を運営する中、大変多くのお客さまにご来店いただいています。店舗では、お買い物のほか、お食事や習いごとなどを楽しまれる方もいらっしゃいます。小さなお子さま連れのご家族をはじめとした、幅広い世代のお客さまにご来店いただける当社としては、ショッピングセンターという、お客さまにとって身近な存在である場を活用し、パラスポーツの普及・支援活動を通し、共生社会をテーマに発信することで、地域の中で大きな役割を担えるのではないか、お役に立てるのではないかと。そうした思いから、『イオンdeパラスポ』をスタートいたしました」

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そう話すのは、同社の環境・社会貢献部の鈴木隆博部長。スタートから5年目を迎える「イオンdeパラスポ」の手ごたえを教えてくれました。

「『イオンdeパラスポ』は大小さまざまな規模でやらせていただき、本日(取材時)のイオンモール幕張新都心で40回を迎えました。2022年度は本会場のほか、イオンモール札幌発寒(札幌市)や、イオンモール鹿児島(鹿児島市)でも開催し、各地域でたくさんのメディアにもご取材いただくなど、反響も私たちの想像以上でした。

会場では、車いすバスケットボールやボッチャのほか、フライングディスクやシットスキーなど、普段なかなか触れることのできない競技の体験や、地元のパラアスリートにも参加協力いただき、トークショーやデモンストレーションなどの交流体験を通じて、エネルギッシュなパラスポーツの魅力を、しっかりとお伝えすることができたのではないかと思います。ショッピングセンターという日常の場所で、このような体験イベントを実施することにより、パラスポーツに馴染みのないお客さまにも、魅力や素晴らしさを知っていただくきっかけとなり、その先にある共生社会の認知拡大につながる一助になればと、より強く使命感を抱きました」

グループの一体感醸成にもつながっている

同社のパラスポーツプロジェクトについては、最初は別部署(オリンピック・パラリンピックの機運醸成プロジェクトチーム)が担当しており、その後鈴木部長が統括する環境・社会貢献部が包括して行う形に。社内では、ジャパンパラ競技大会等への従業員観戦会や、ボッチャの社内大会を開催するなど、パラスポーツの認知拡大を進めていると言います。

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「従業員も競技やルールの理解を手はじめに、パラスポーツの楽しさを実感していると思います。当社には、約300社を超えるさまざまな事業会社があり、従業員は各自がそれぞれのセクションで働いていますが、パラスポーツを軸に、所属会社の垣根を越えて、一緒になって体験したり応援したりすることによって、グループとして一体感の醸成にもつながっています」

従業員からは、何か地域貢献のための活動に参加したいという声も挙がるとか。そうした意見を形にできるよう、新たなボランティア活動に向けたプラットフォームも準備しています。

「たとえば私がなにかボランティアに参加したいと思った時に、アクセスできる場所があれば助かりますし、その意思は企業としても後押ししたい。従業員の誰もが気軽に、自由な意思でボランティアに参加できるシステムを整備したいと考えています。

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従業員がより参加しやすいように、イオンの店舗で、従業員自らが主体となって、パラスポーツの体験会を企画・運営していく活動をスタートさせる予定です。地域のお客さまが、身近なイオンの施設で、障がいの有無にかかわらず、誰でも気軽にスポーツを楽しみ、参加できるような環境づくりを推進していく活動となります。

とはいえ当社は従業員の数も多いですから、すみずみまで情報が行き渡るよう発信力を強め、さらに大きな動きにつなげていきたいですね」

官民学一体となり、地域みんなでパラスポーツを応援!

取材日にイオンモール幕張新都心で行われた「イオンdeパラスポ」では、車いすバスケットボールチームの千葉ホークスの選手やコーチに加え、吉本興業所属の芸人やアスリートが登場。淑徳大学の学生が体験会運営を担当し、にぎやかに開催されました。

「今回は千葉市、千葉市スポーツ協会の方にもご協力いただきましたが、『イオンdeパラスポ』では必ず、開催する地域の自治体と競技関係の方にお声がけをして、一緒に作り上げていきます。幕張でしたら、やはり千葉ホークスさんが心強い味方になりますし、そういった形で地元のチーム、競技の関係者、パラスポーツ協会の方、特別支援学校の方、学生の方など、多くの方にご協力いただき、みなさんでその地域をパラスポーツで盛り上げる活動が『イオンdeパラスポ』の目指す姿です」

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この日、体験会に参加した小学生からは「また車いすバスケットボールをやってみたい」という声があり、その場で千葉ホークスの田中恒一ヘッドコーチに対応いただき、チームの練習会への参加をスムーズにご案内できたそう。

「『イオンdeパラスポ』での体験参加が、お子さまの動機につながるようなうれしい機会も多いのですが、大切なのは次につなげること。練習はどこで、いつやっているのか、そして次の競技大会はいつどこであるのか。こうした案内を、競技団体、関係者との連携を含め、保護者の方にも安心していただける情報提供ができるよう努めています。

というのも、地域のパラスポーツ情報は市役所などに行かないとなかなか得られないものですから。別の地域で、ボッチャをテーマに開催した時は、地域のボッチャ協会さんも運営に参加されていましたので、普段の活動情報が載ったチラシをその場ですぐお渡ししました。お子さまの場合でしたら保護者の方と連絡先も交換するなど、その先へつなげることに重きを置いています」

また、体験会だけでなく、楽しく・わかりやすくパラスポーツの魅力を伝えるステージイベントにも力を入れており、この日の千葉ホークス選手×よしもと芸人のトークショーを観覧した地域住民からも好評で、「地元で活躍しているチームがあったんだ。これから応援していこう」という機運も醸成され、地域のパラスポーツ振興にも一役買っているとか。

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「イベントでは、会場ごとにアレンジしたステージプログラムを企画しています。将来パラリンピック出場を目指し、練習に励んでいる若い選手や子どもたちが出演した会場もあります。同じ市内、地域の中に、未来のパラアスリートを夢見る子どもたちがいることを、ぜひ知っていただき、地域みんなで応援していくきっかけになればうれしいです」

とはいえ、各地で「イオンdeパラスポ」を開催する中、課題も見えてくると鈴木部長は言います。

「地域によっては、たとえば活動する場所や指導する方が不足しているという声や、競技道具をそろえるのが大変という意見などをいただきますね。現地の自治体や競技団体のみなさまと、より連携を強化するなどし、継続的な広がりを作っていきたいと考えています」

パラスポーツをフックに、各企業の強みを生かしたコラボレーションを

「イオンdeパラスポ」では自治体のほかに、多種多様な企業とコラボレーションをしている。

「各企業さまの強みを生かしたコンテンツをお持ち込みいただき、コラボレーションすることで、できることはたくさんあると考えています。全国各地でイオンモールのようなバリアフリーの大型施設を展開している当社としては、店舗の場を活用し、企業同士が横連携していくことで、一緒にパラスポーツを盛り上げていきたいです」と鈴木部長は意欲をみせます。

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「TEAM BEYONDも、まさにそのつながりを生むネットワークをお持ちですし、実際に東京の店舗(イオンモール多摩平の森/日野市、イオンスタイル品川シーサイド/品川区)で開催した『イオンdeパラスポ』では大変お世話になりました。今後もパラスポーツに関連するイベントはもちろん、スポーツ以外の福祉領域などでも幅広い面で協力し合いたいです」

イオンでは2025年春の第1期開業を予定している八王子の次世代型店舗「イオンモール八王子IC北(仮称)」)において、パラスポーツ対応施設を含む複合商業施設を計画中。この次世代型施設は同社初の試みとなり、具体的に決まっていないことが多いとのことですが、地域の声を集めてよりよい施設にしていきたいと鈴木部長は言います。

同施設の情報公開時には「誰一人取り残さない社会の実現に向けた取組を推進して参ります」とも発表したイオン。これからもその挑戦は続きます。

イオン株式会社
担当部署 環境・社会貢献部
住所 〒261-8515 千葉県美浜中瀬1-5-1
電話 043-212-6000(代表)
URL https://www.aeon.info/
  • 体験会・講習会 体験会・講習会
  • ボランティア ボランティア
  • 観戦会 観戦会
  • 施設貸出 施設貸出
  • 協賛 協賛
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20230412

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