応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

2019.08.21
応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

選手が観客席の前を走り抜けると、観客は全力で選手に届くよう応援の声を上げます!義足や車いすなどを使った様々な選手が活躍する姿は、一瞬たりとも見逃せません。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

2019年7月6日、7日に町田市立陸上競技場にて「第24回関東パラ陸上競技選手権大会」が開催されました!この大会は、関東のみならず日本のトップ選手たちが出場するワールドパラアスレティクス公認の大会です。

この大会では、観客と一体となって盛り上がる「車いすリレー」、義足で跳躍する走幅跳など、様々な種目からパラ陸上の醍醐味を味わえます。

パラ陸上は視覚障がいや知的障がいのある選手、車いすや義足を使用する選手など様々な障害がいを持つ選手が参加します。選手は障がいの種類や程度によって区分され、クラスごとに順位を競います。

選手たちの勇姿を見届けようと、たくさんのTEAM BEYONDメンバーが集まりました。今回は試合観戦の様子と、その後ゲストをお招きして開催した交流会の様子をお届けします!

みんなで選手に声を届けよう、一緒に応援しよう

 

7月6日、町田市立陸上競技場に集まったTEAM BEYONDメンバーは、ロゴ入りのスティックバルーンを手に、今か今かとスタートを待ちます。

観客席には、パラスポーツ案内人のみんなのたかみちさんと、TBSラジオパラスポーツ応援リーダーの東塚菜実子さんが駆けつけました!

「今日はみなさん、私たちと一緒に選手を応援しましょう!」

たかみちさんが客席に呼びかけ、高まる気持ちをさらに盛り上げます。

いよいよ競技がスタート!選手が観客席前のトラックを走り抜けると、拍手をしたり「がんばれー!」と声を上げて応援します。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦
応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

走幅跳では、義足ユーザーの髙桑早生選手が力強いジャンプを見せました。選手が跳び終えた後は「ナイス、ジャンプ!」と大声を上げ、拍手で選手の健闘をたたえます。

中には自分が飛ぶ前に手を上げ、「いきまーす!」と叫ぶ選手も。観客は「はーい!」大きな声で返事をし、「活躍を見ていますよ」という応援の気持ちを伝えます。

家族で応援に来ていた浅利さん親子は、「BEYOND AWARD 2018」の絵てがみ部門で娘さんが受賞したことをきっかけに、パラスポーツ体験会などに参加するようになったそうです。今回が初めてのパラ陸上観戦です。

「親として、もっと様々なスポーツに触れて楽しんでほしいという思いがあります。観客席でみんなで応援するのはとても楽しいですね!」

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車いすの選手も大活躍!ぶつかりそうになるほど白熱する試合

 

車いすの選手は、「レーサー」と呼ばれる大きな車輪のついた競技用車いすを使用して競技に参加します。100m、200mなどで日本記録を保持している車いす陸上女子800m・T53の中山和美選手は、今日もものすごいスピードでトラックを走り抜けました。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

観客席の前を選手たちが走り抜けると、TEAM BEYONDメンバーはその力強さに圧倒されながらも、スティックバルーンを叩いて「いいぞー!」と声援を送ります。

「後ろの選手が、前の選手と車椅子がぶつかりそうなくらいギリギリまで間を詰めて走っていて、とても迫力がありますね!」(岡田さん)

興奮した様子で話してくれたのは、友人の長谷川さんと初めてパラスポーツの観戦に来たという岡田さん。

「僕は先ほどの走幅跳がすごくおもしろかったです!選手がジャンプする瞬間が、一番見応えがあって感動しました」(長谷川さん)

2人とも満面の笑みを浮かべ、「パラリンピックでもぜひパラ陸上を応援しに行きたい」と意気込みを語ってくれました。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

アジア記録保持者の井谷俊介選手が、新たな記録に挑戦

 

続いて男子200mに登場したのは、義足ランナーの井谷俊介選手。2018年のアジアパラ競技大会100mでアジア記録を更新しています。

観客席では、井谷選手と友人だというみんなのたかみちさんが「一緒に応援しましょう!」と呼びかけます。

「昨日メールをしたら、井谷選手は新記録を出すと宣言してくれたので、みんなで盛り上げましょう。僕が『井谷!』と言ったら、みなさんは『新記録!』と叫んでくださいね」

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

井谷選手がトラックに登場すると、たかみちさんとともに観客席は大声で名前を呼んで応援を届けます。

「井谷!新記録!」「絶対!新記録!」

スタートからトップに躍り出た井谷選手は、そのまま走り抜け23秒80のアジア新記録で優勝!TEAM BEYONDメンバーも喜びの声を上げます。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦
応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

長野から来たという小峰さんは、ご自身も視覚障がい者の選手の練習時に伴走者をやっているそうで、井谷選手の走りを真剣に見つめていました。

「盛り上げ役のたかみちさんがいるので、応援がすごく楽しかったです!どの競技も選手が一生懸命で、とても楽しめました」

新聞でパラスポーツの記事を見て興味を持ったという島田さん親子は、パラリンピックに向けて選手のことをもっと知りたいと思い観戦に来たそうです。

「序盤で見た走幅跳の髙桑選手とランナーの井谷選手では、義足の使い方が少し異なっていておもしろいですね。車いすや義足などをどのように使えば早く走れるのか、といった視点からも楽しめました」

娘さんも「迫力がありました!」と大興奮して笑顔を浮かべていました。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

アジア新記録を打ち出した井谷選手が、交流会に登場!

 

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

試合を観戦した後は、選手を迎えての交流会です!みんなのたかみちさん、東塚さんに加えて、TBSラジオ「有馬隼人とらじおと山瀬まみと」でパーソナリティを務める有馬隼人さん。そして先ほど男子200mでアジア記録を更新したばかりの井谷俊介選手が駆けつけ、パラ陸上について語りました。

有馬さん:井谷選手は三重県出身の24歳、2016年大学2年生の時にバイクの事故に遭い右足の膝下を切断しました。2018年から陸上競技を始めたそうなので、たった2年でアジア新記録を更新したんですね。今日もアジア新記録を打ち出したということで、おめでとうございます!

井谷選手:ついさっきのことなので、まだ実感が湧かないですね。日頃から努力してきたことが、少しずつ成果に繋がっているなと思います。

幼い頃からスポーツをしていたという井谷選手は、もともと走るのが速かったそうです。義足で走ることになってからも、自分の可能性を決して諦めなかったからこそ今があると話します。

井谷選手:実は障がいがなく自分の足で走っていた頃よりも、義足をつけたときの方が足が速くなっているんです。それはもちろん練習を積み重ねた結果ですし、技術を身に着けていくことが必要なんですが、一つ一つの努力が健常者の頃の自分を超えたことは素直に嬉しかったですね。

たかみちさん:かつての自分を超えられた瞬間は、嬉しかったですか?

井谷選手:そうですね。よく「義足をつけると速く走れる」と思っていらっしゃる方もいるのですが、それにはものすごく努力が必要です。そんなに簡単には健常者の頃の自分を超えれられない。超えたと実感できたときは、達成感や嬉しさなど、いろんな思いがあふれましたね。

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応援の声に背中を押されるからこそ、新たな挑戦ができる

 

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

パラリンピックに向けて、井谷選手はパラ陸上を観戦する魅力をこのように語りました。

井谷:僕のような義足や車いすの選手が道具をどう使っているか、どのように工夫しているのかなどを見てほしいですね。よく見ると義足の形も一人ひとりで違うんですよ。テクノロジーの進化とともに、義足もどんどん進化している。そういう部分にも注目すると、パラ陸上がおもしろいと思ってもらえるんじゃないでしょうか。

また、今日のTEAM BEYONDメンバーの応援は、しっかり井谷選手に届いていたようです。

井谷選手:スタート前はとても緊張したんですけど、観客のみなさんの井谷コールがとても力になり、背中を押してくれました。名前を呼んでくれると僕に向けた応援だと分かるので、とても嬉しいですね。

この言葉には、メンバーも「おー!!」と喜びの声をあげました。拍手が起こる会場に、井谷選手はさらに応援の価値を語ります。

井谷選手:どのスポーツもそうだと思いますが、応援してくれる人の声はとても大切だなと心から感じますね。応援の声はテレビでは聞こえない。実際に会場に来ていただかないと直接の応援はもらえないので、すごくありがたいです。

2020年のパラリンピックでは多くの人に応援してもらえるよう、井谷選手はこれからもパラスポーツを広めていきたいと言います。

有馬さん:パラリンピックで一番楽しみにしていることはなんでしょうか?

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦
応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

井谷選手:もちろん100mでメダルをとることです。パラリンピックの舞台で走ったら気持ちいいだろうし、母国の日本でどんな歓声を浴びるのかなと今から楽しみです。きっと楽しい、最高だと思える瞬間になるんだろうなと、とてもワクワクしてます。

努力の先に素晴らしい結果を出し続ける井谷選手の言葉に、真剣に耳を傾けていた会場のみなさん。TEAM BEYONDでは、これからも井谷選手の活躍を応援していきます。

パラリンピックに向けて、みんなでパラスポーツを盛り上げよう

 

トークセッションが終わり、最後には有馬さんも着用していたTEAM BEYONDオリジナルポロシャツと4人のサイン色紙が当たる抽選会を実施!

当選した大学3年生の高島さんと石田さんは、嬉しそうな笑顔を浮かべます。

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦
応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

「テレビでスポーツ中継を見るより、競技場に来たほうが断然おもしろいですね!」(石田さん)

「頑張っていてもなかなか結果が出せない。選手のそういった場面を見て、感情移入して一緒に悔しい気持ちになりました。これからパラ陸上以外にも、いろんなパラスポーツの観戦に行ってみたいと思います!」(高島さん)

応援の声に背中を押されるから、もっと速く走りたい!第24回関東パラ陸上競技選手権大会での選手たちの挑戦

全力で応援を楽しみ、交流会で選手の競技にかける思いを聞くことができた今回の観戦会。パラスポーツの魅力を知る素晴らしい時間となりました。

TEAM BEYONDでは、これからも試合観戦や交流イベントを開催して、パラスポーツを盛り上げていきます!TEAM BEYONDではまだまだ仲間を募集中です。あなたのご参加をお待ちしています!

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