息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」

2020.03.31
息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」

20191214日(土曜日)、1215日(日曜日)の2日間、武蔵野総合体育館(東京都武蔵野市)にて「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」が開催されました。

男女のクラブチーム日本一を決定する国内最高峰の本大会。決勝が行われた2日目には、TBSラジオと連携したTEAM BEYONDメンバー向けの観戦会が開催され、参加者それぞれが気になったチームや選手に向けて応援を届けました。

 

日本パラバレーボール協会会長・真野嘉久さんや生島ヒロシさんとTEAM BEYONDメンバーとの交流会

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」

今回は観戦の前に、TEAM BEYONDメンバーの交流会が開催されました。登場したのは、全日本女子チームを監督として2008年の北京オリンピック初出場に導いた日本パラバレーボール協会会長の真野嘉久さん、ラジオパーソナリティとして活躍する生島ヒロシさん、スポーツキャスターの秋山真凜さん。さらに、TBSラジオパラスポーツ応援リーダー・東塚菜実子さん、パラスポーツ大好き芸人・みんなのたかみちさんもかけつけ、一緒にパラバレーの魅力について語り合いました。

 

生島さんからパラバレーボールの競技人口について聞かれると、真野さんは「興味を持っている人は増えていますね。実は障がい者スポーツは、60種類くらいあります。だからまずはこの競技を知ってもらえるだけでも嬉しいです」と話してくれました。

初めて競技を観た東塚さんから「座って移動するのは難しそう。普段はしない動きですよね」と独特のプレースタイルについて質問が出ると、経験者の真野さんも「難しいです」と率直な回答が。「試合に出た後は、膝や腰が痛くなります」と、パラバレーボールならではの苦労話も飛び出しました。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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ここで生島さん、突然目の前のお客さんに話を振り始めます。自由自在に話を展開する姿は、さすがベテランです。

 

山梨から来たという女性からは「以前、車いすバスケットボールを観て感動したので、パラスポーツを度々観戦するようになりました。パラバレーボールの試合を観ていると、どうやったら座った状態でボールに届くのだろうと驚きます。体ごと、気持ちごと全力で動いているのが伝わります」と、パラバレーボールを観ていて感じたことを話すと、真野さんは「71歳の人もやっていますよ」と年齢関係なくできるスポーツであることをアピール。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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ただ、試合では普通のバレーボールと変わらないボールが使われているとのことで「痛くて重たいです。スパイクを受けると、強烈すぎて痛い!練習ではやわらかいボールを使います。できれば、公式ボールはやわらかいものにしてほしい(笑)」と、本音トークも炸裂していました。

ちなみに、パラバレーボールが一般的なバレーボールと違う点は、「座った状態で行う」「ネットが低い(男性は1m15cm、女性は1m5cm)」ということ。2mくらい身長がある選手だと、顔の位置がネットを超すこともあるようです。

 

東塚さんからは注目選手やチームについて質問が投げかけられると、真野さんは「男子は『千葉パイレーツ』が毎年勝っている。でも兵庫県の『SOUL(魂)』も強い。どこまで食い下がれるかは見ものです」と、熱い勝負が期待される男子チームを挙げていました。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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秋山さんからは、協会の代表、そして監督としての真野さんに今後の目標を質問。真野さんは「メダルは望まない」と高望みをしない宣言をしつつも、「でも、先日女子のランキングで5位のウクライナに勝ちました。もしかしたらちょっと順位が上がるかもしれません」と話してくれました。

 

参加したTEAM BEYONDメンバーからの質疑応答では、「レシーブだけはお尻を一瞬上げてもいいと聞きましたが、どうでしょうか」とパラバレーボールのルールについて質問が投げかけられました。真野さんによると「0.1秒ならOK」と言いながらも「レフェリーの判断によるところもあるので、実際は難しいところ」と教えてくれました。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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「競技が普及するために、協会として何が必要だと考えていますか」という質問に対して、真野さんは「人員だと思う。やりたい人がいてもチームがない。指導者も育成する必要があるが、それには手間も時間もかかる。逆に良い方法があれば教えていただきたいです」と、人手不足の現状を話していました。

 

お話を伺った後は、ゲストのサインやTEAM BEYOND特製トートバッグが当たる抽選会を実施。当選したみなさんは嬉しそうな表情で生島さんと写真を撮ります。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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そして、交流会の最後には全員で記念撮影を行いました。

 

東塚菜実子さんとみんなのたかみちさんのリードで本気の応援合戦

交流会の後は、いよいよ試合観戦!本日は男女ともに決勝戦を観戦します。参加者それぞれが気になるチームを応援します。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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TEAM BEYONDメンバーと一緒に観戦していたみんなのたかみちさんは、「前に観戦に来た時より、今日の方が人も多いですね。応援する人も増えたと感じています」とパラバレーボールの盛り上がりを感じていました。東塚さんは今回が初めての観戦とのことで「なかなか座った体勢で行うスポーツってないですよね。座っていてもスピーディーで本格的。早さに驚いています」と興奮気味に話してくれました。

 

女子の決勝戦は「東京プラネッツ女組」対「京都おたべーず花子」。真剣勝負ながらもどこか和気あいあいとした雰囲気を醸し出しています。それぞれのチームメンバーの仲の良さが感じられます。それでもゲーム展開はとてもスピーディー。最後まで追いつけ、追い越せといった競り合いを繰り返した結果、最終的に東京プラネッツ女組が勝利を収めました。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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男子の決勝は、交流会でも名前が挙がった「千葉パイレーツ」vsSOUL(魂)」に。関東圏での試合ということもあり、「千葉パイレーツ」を応援する声が目立つ一方、兵庫から来ている「SOUL(魂)」は応援が少し控えめ。そこに目をつけた東塚さんとみんなのたかみちさんは、「SOUL()」に向けたオリジナルのかけ声を即興で作成!

 

SOUL()」にポイントが決まるたびに、「ソウル(チャチャチャ)、ソウル(チャチャチャ)。ウルトラソウル!」というかけ声で会場を盛り上げていきます。自然とTEAM BEYONDメンバー内にも一体感が出てきて、「SOUL(魂)」に対する応援に力が入ります。ギリギリまでどちらが勝つか分からないという展開の中、最後は「千葉パイレーツ」が3セット目を決めて勝利し、見事4連覇を達成!お互いが一歩も引かない凄まじい試合を観戦したTEAM BEYONDメンバーは大興奮。応援する楽しさを感じられた試合になりました。

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」

応援にも熱が入る!TEAM BEYONDメンバーたちの声

観戦を楽しむTEAM BEYONDメンバーの方々に、今回パラバレーボールを観た感想を聞いてみました。

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」

ご両親と参加していた岩本さん姉妹は、パラスポーツ観戦2回目。テレビでバレーボールはよく観ているそうです。「座ってやっていても、普通のバレーボールみたいでスピーディーで迫力がありました。自分でもやってみたいです」と笑顔で話してくれました。

 

今回初めてパラバレーボールを観たという中村さんは、中学時代にバレーボールを経験していたそうです。今回観戦したパラバレーボールに対しては「想像していたのとはちょっと違った」と話します。

「車いすを使ってプレーをするのかと勘違いしていました(笑)。障がい者、健常者、一緒の条件でできるスポーツなのがいいなと思いましたね。今日は興味を持って観に来たのですが、自分自身もやってみたいと思いましたが、そのためには体幹を鍛えないといけないですね」この観戦をきっかけに、バレーボールへの復帰。期待しています!

 

息もつかせぬ攻防戦!オリジナル応援歌も飛び出した「第23回 日本パラバレーボール選手権大会」
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熱心に観戦していた姿が印象的だった齋藤さんは、車いすテニスがきっかけでパラスポーツに興味を持ち、いろいろなスポーツを観に行くようになったそうです。

「いつもこのTEAM BEYOND観戦会で同じ方々に会うようになって、仲間意識も芽生えました。学校の部活みたいにいろいろな場所に遠征しています。やっぱりパラスポーツは、生で観ると迫力が違いますね。ぜひいろんな人に観てもらって同じ感動を味わってほしいです」

 

TEAM BEYONDを通じて、パラスポーツを知るだけでなく、人との縁も生まれているようです。

今回も多くのTEAM BEYONDメンバーに参加していただきました。みなさん、観戦後にはとても満足げで、パラスポーツの輪の広がりを実感できる観戦会となりました。

TEAM BEYONDでは、これからもパラスポーツの試合を応援で盛り上げていきます!あなたも選手たちに熱いエールを送ってみませんか?ぜひ一緒に、パラスポーツを盛り上げていきましょう!TEAM BEYONDへの参加をお待ちしております。

 

20200331

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