子どもたちがゴールボールに挑戦!絵てがみも描いて安達 阿記子選手に応援の気持ちを届けました

2018.09.04
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子どもたちが夢中になっているこのスポーツ、なんだか分かりますか?

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こちらはゴールボールという、視覚障がいのある選手がボールを投げ、ゴールを競い合う競技です。

TEAM BEYONDEでは、8月4日土曜日にパラアスリートとの交流を通じて、子どもたちへ競技や選手の魅力を伝える企画「熱血!パラスポーツ先生」を開催しました。

第1回目のゲストは、TEAM BEYONDメンバーで、ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得したゴールボールの安達阿記子選手です!今回は安達選手からゴールボールの魅力についてお話しいただいた後、ゴールボールを体験しました。

そして体を動かした後には、参加者みんなで安達選手を応援する絵てがみを描き、「BEYOND AWARD 2018」の絵てがみ部門にチャレンジしました!

4歳から高校生まで、幅広い年代の子供たちが21名参加して盛り上がった当日の様子をお届けします!

子どもたちはパラリンピックに興味津々!

「おはようございます!」

子どもたちの大きな挨拶の声とともに、イベントがスタート。まずは東京都オリンピック・パラリンピック準備局の萱場 明子さんから、企画についての紹介です。

萱場さん:みなさん、熱血パラスポーツ先生にようこそおいでくださいました。パラリンピックという言葉を聞いたことがある人、手を挙げて!

なんと子どもたちは、全員元気に手を挙げました!

萱場さん:おお〜!すごいですね。今日はパラリンピックがロンドンで行われた際に、ゴールボールで金メダルを獲得した安達 阿記子選手が、みなさんの先生になってくれます。ゴールボールを選手と一緒に楽しみましょう!

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金メダリストの安達 阿記子選手とゴールボールを楽しもう

子どもたちの大きな拍手とともに、今日のゲストである安達選手が登場です!

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安達選手:みなさんこんにちは!私はゴールボールという競技をやっています。さっきパラリンピックの話が出ましたが、これが実際に取った金メダルです。

安達選手はなんと、金メダルを触れるよう、子どもたちに順番に回してくれました!金メダルを手にした子どもたちは、そのキラキラとした輝きにすっかり魅了されているようです。

安達選手:ゴールボールは、目が見えにくい、もしくは見えない人のためにできたスポーツです。私は真ん中が見えないんです。みんなグーを目の前で作ってみると分かりやすいと思うんだけど、お友達の顔を見ようとすると、このグーが邪魔をするんです。

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子どもたちがゴールボールに挑戦!絵てがみも描いて安達 阿記子選手に応援の気持ちを届けました

安達選手が説明すると、子どもたちも自分の手と目で試してみます。普段はなかなか分からない、視覚障がいのある方が見ている世界の体験は、子どもたちにとっても新鮮なようです。

続いて、ゴールボール体験の前に、ルールを説明してもらいました。

ゴールボールは視覚障がいのある選手が3人ずつ交互に入り、ボールを投げる競技です。自分たちのゴールを3人で守ったり、力を合わせて相手にゴールできるように投げます。

安達選手:ゴールボールはどのような目の見え方であっても、みんな同じ立場で楽しむことができるよう「アイシェード」という目隠しをして試合に臨みます。ボールには鈴がついているので、音でどこにあるのかが分かるんです。今日はちょっとでもみなさんに、ゴールボールを好きになってもらえると嬉しいです!

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初めてのゴールボール!うまくできるかな?

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ここからは3チームに別れて、安達選手の指導のもとゴールボールを体験!初対面の人たちとチームを組んで、少し緊張気味の子どもたち。恥ずかしがりながらの自己紹介タイムをサポートしてくれたのは、高校生の参加者のみなさんです!

女子聖学院高等学校に通うみなさんは、学校でパラリンピックへの理解を深めるプロジェクトに参加しているのだそうです。

「前に車いすバスケを見たことがあって、そこからパラスポーツに興味を持ったんです!」(写真右から二番目、杉山美桜さん)

ゴールボール体験を楽しみにしてきたというみなさんが、場を和ませてくれたおかげで、子どもたちがリラックスして自己紹介ができたようです。

まずはチームで輪になって座り、ボールを回していく練習です。最初は目隠しはせずに、名前を呼んでボールを渡しますが、慣れてきたら、いよいよ配られたアイマスクをつけて挑戦です!

最初はなかなか名前を呼べず、うまくボールを渡せなかった子どもたちは、だんだんに名前を呼び合ったり「ここだよー!」と声をかけ合い、ちゃんとボールを回せるようになりました。

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その後も、立って一列に並びボールを渡すリレーや、5m離れて両側からボールを転がす練習に挑戦!目の見えない中、歩いたりボールを転がすのは一苦労。これもみんなで声をかけ合って助け合います。

いよいよゲームがスタート!アイシェードをつけて挑戦

最後は、お待ちかねのゲームを体験!ユニフォームに着替えた安達選手からやり方を教えてもらい、3対3に分かれて、実際に試合で使われているアイシェードを使用してのチャレンジです。

子どもたちは練習を経て、ボールが転がった時に鳴る鈴の音で、ボールの位置を把握できるようになっていました。

耳をすませて、相手コートから転がってくるボールをみごとにキャッチ!子どもたちが良いプレイをすると、みんなから拍手が送られます。

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「楽しかった人ー?」

終了後に安達選手が尋ねると、子どもたちはみんな元気よく「はーい!」と手を挙げました。初めて会う子どもと大人たちが、スポーツを中心につながり、楽しい体験を共有した素晴らしい時間となりました!

安達選手を応援する絵てがみを描こう

最後は、ゴールボールの楽しさを教えてくれた安達選手に向けて、感謝と応援の絵てがみ作品を作るタイムです!

考えながらじっくりと描く子、どんどん思いどおりに描いていく子。お母さんに「これがボールだよ!」と説明しながら、親子一緒に楽しそうに進める光景もありました。

安達選手も嬉しそうな笑顔で、子どもたちを見守ります。

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でき上がった絵てがみは、子どもたちから手渡しで安達選手にプレゼント!それぞれの個性がいっぱい詰まった絵てがみを受け取って、安達選手はとても嬉しそうです。

お母さんと一緒に参加したのは、5歳になる眞田ほたかちゃん。ほたかちゃんはパラスポーツが大好きで、「安達選手は優しくてかっこよかった!またゴールボールがやりたい」と大喜びの様子でした。

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子どもたちがゴールボールに挑戦!絵てがみも描いて安達 阿記子選手に応援の気持ちを届けました

早乙女然土くんと楷くん兄弟は、金メダルがお気に入りで最後に安達選手と記念撮影!パラスポーツの体験会にもよく参加しているという2人は、「いっぱい遊んで疲れたけど、楽しかった!」と大興奮でした。

ゴールボールを体験して楽しさを知ってほしい

これまでも小学校でゴールボールを教える機会もあったという安達選手ですが、今回のゴールボール体験会はどうだったでしょうか。

安達選手:小さい子から高校生まで幅広い子たちに体験してもらえて嬉しかったです!みんなアイマスクをつけるのも怖がらないチャレンジャーで、思いっきり楽しんでもらえてよかったです。

ゴールボールはなかなか馴染みのないスポーツなので、体験してもらうことで素晴らしさが伝わったのではないかと安達選手。東京でのパラリンピック開催に向けて、より多くのひとにゴールボールの魅力を伝えたいと話します。

安達選手:子どもたちに絵てがみを書いてもらえて、応援はものすごく力になるなと実感しました。ぜひたくさんの人にゴールボールを知って、応援にきてもらいたいです!

選手にとって、応援はいいプレーをするための大きなエネルギーとなります。子どもも大人も楽しめるパラスポーツを応援する楽しさを、是非一緒に味わってみませんか?

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TEAM BEYONDでは今後も、観戦会や応援イベントを開催する予定です。あなたのご参加をお待ちしています!

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