パラ陸上界屈指のスプリンター、佐藤圭太。2020年TOKYOへの道

2018.09.07
パラ陸上界屈指のスプリンター、佐藤圭太。2020年TOKYOへの道

インタビュー 佐藤圭太(パラ陸上)

東京パラリンピックに向けて様々な競技やアスリートの魅力に迫る本連載。今月はパラ陸上界きっての実力派スプリンターに注目! 世界の強者がひしめく「短距離」にこだわり、彼はひたむきに走り続ける!

パラ陸上界屈指のスプリンター、佐藤圭太。2020年TOKYOへの道

「日々、少しずつでもステップアップできているという充実感を陸上が与えてくれています」

ロンドン、リオと2大会続けてパラリンピックに出場し、T64(片側に下腿義足を装着し競技するクラス)の100m、200mのアジア記録や日本記録も保持する佐藤圭太は日本のパラ陸上界屈指のスプリンター(短距離走者)である。義足で走り始めたのは15歳の頃。サッカー少年だったが、病気で右下肢を切断したことをきっかけに陸上にのめり込んでいった。

「始めた頃は数メートル走るのも苦しかったのですが、『先週は100mしか走れなかったのに今週は200m走れるようになった』といったように練習を重ねる中で少しずつできることが増えていったりタイムも伸びていくことにやりがいを感じ、気がつけば陸上にどっぷりはまっていました」

そして高校卒業を前に、アスリートとしての転機がおとずれる。

「義足を作る人になろうとか、いろんな進路を考える中で初めて、パラリンピックのステージに立ちたいという気持ちが自分の中で自然に湧いてきたんです。だから陸上の強い中京大学に進学しました。在学中に初めてロンドンパラリンピックに出たときはやはり感激しましたね」

ロンドンの4年後には、リオで4×100mリレーの銅メダルを獲得した。しかし、彼が本当の意味で追い求めているのは個人種目である100m、200mでのパラリンピックメダル。2年後の東京に向け、コンマ数秒のタイムアップに持てるすべてを捧ささげながら、日々奮闘中だ。

「タイムが上がらないもどかしい時期もありますが、あるタイミングでポンと出そうな手応えは感じていますし、自分の伸びしろへの期待感もありますね。東京パラリンピックはもちろん楽しみです。でも、大会が終わった後にいろんなことがガクッと落ちては意味がない。東京をきっかけに、パラスポーツを取り巻く環境自体が今以上によくなるためにも、選手としてやれるだけのパフォーマンスを見せたいと思っています」

【プロフィール】
佐藤圭太さん
さとう・けいた●1991年7月26日生まれ、静岡県藤枝市出身。177㎝・68㎏。小学4年からサッカーをしていたが、中学3年時にユーイング肉腫という悪性腫瘍により右下肢を切断。その後高校の陸上部で義足をつけて走り始め、200mで日本記録を樹立。そして中京大学時代にロンドンパラリンピックに初出場。2016年、現所属のトヨタ自動車に入社して迎えたリオデジャネイロパラリンピックでは400mリレー銅メダルを獲得。

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Photo:Akira Yamada Composition & Text:Kai Tokuhara (c)Sports Press JP/アフロ(写真2枚目)

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