支援企業・団体の声
株式会社乃村工藝社

所属パラリンピアンに対する応援活動が
社内にポジティブな変化をもたらす

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2013年にパラ・パワーリフティングの西崎哲男選手を雇用した乃村工藝社。最初は小さかった応援の輪を、体験会などを通じて徐々に広げ、西崎選手のリオ大会出場を機に全社的なものへと拡大。西崎選手がもたらしたインパクトは大きく、社内の一体感や帰属意識の醸成、多様性の理解の促進はもちろん、事業である空間プロデュースへのヒントにもつながっています。

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東京2020大会を、企業と社員の成長のきっかけに

商業施設や博物館・美術館、博覧会・イベントなどの空間プロデュースを行う株式会社乃村工藝社。2018年に「内部空間・展示空間のデザイン、設計、施工」カテゴリーにおける東京2020オフィシャルサポーター契約を締結。幕張メッセで行われるパラリンピック4競技(シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシング、ゴールボール)とオリンピック2競技、国立代々木競技場のパラリンピック2競技(バドミントン、車いすラグビー)とオリンピック1競技の内部装飾など大会に関連したさまざまな施設を手掛けます。

同社では、オフィシャルサポーターとなったことをきっかけに、東京2020大会を盛り上げようとさまざまなプロジェクトをスタート。例えば、「ツナガリングプロジェクト(https://www.nomurakougei.co.jp/tokyo2020/partner-activation/tsunagaling/)」では、社員同士はもちろん、パートナー企業や世の中全体とのつながり、結びつきを強化しようと、社内外向けイベントを開催したり、東京2020大会に向けた機運醸成をねらい社員による人文字などで構成する映像「ツナガリングハート」を制作し、社屋のエントランスに設置したモニターで随時、放映したりしています。

このプロジェクトは、東京2020大会に向けてみんなで盛り上げるために、社内外に横ぐしを通すといったイメージです。空間プロデュース業界のリーダーとして先頭に立って盛り上げに貢献するとともに、当社としても、これをきっかけにあらゆるところとのつながりを強化して総合力を高め、企業としてもう一段階上のステージに行きたいと考えています」

と、第一事業本部の遠山潔さんは説明します。

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また、一人でも多くの社員に東京2020大会を自分ゴト化してもらおうと、社内向けイベントも開催。空手の西村拳選手を迎えてのトークセッションやボッチャのリオパラリンピック銀メダリスト廣瀬隆喜選手らを迎えてのボッチャ体験会、同社パワーリフティング部による同競技の体験会などを実施してきました。社内外向けのコミュニケーションを担当している東京2020オリンピック・パラリンピック推進室の牧野香苗さんは、本番が近づくにつれ関心が高まっているものの、社内全体を巻き込むという点では、まだ課題があると語ります。

「社内イベントの告知は基本、イントラネットを使用していますが、業務とのかねあいもあり、参加できない人もいます。できるだけいろいろな社員に参加してほしいので、開催の認知や集客強化のために、全フロアにポスターを貼ったり、館内放送を流したり、直接同僚に声をかけています」(牧野さん)

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所属パラリンピアンの応援の機運を盛り上げるために

このように、同社では東京2020大会に向けて多彩なプロジェクトを進めていますが、そのベースには、同社のパラアスリートやパラスポーツへの理解があるといいます。そのきっかけとなったのが、パワーリフティングの西崎哲男選手(男子49㎏級)の入社です。

西崎選手は、2014年、JOCの就職支援制度「アスナビ」を通じて同社に入社。まずは2年後のリオ大会出場を目標に設定したため、同社でも早速、応援しようとの動きが出始めます。しかし、それはごく一部の社員のみで、全社一丸となって応援しようとの機運はなかなか盛り上がらなかったといいます。

「当社はプロジェクトごとに業務を推進していくことが多く、強いチームをつくる社内文化がありますが、社員全員が集まって何かをするという機会はなかなかありません。しかも、ちょっとシャイなところもあるため、突然、みんなで一緒に応援しよう!と言われても、どこか気恥ずかしく、どうふるまったらいいか戸惑う社員が多いのです。そのため、反応もいまひとつでした」(牧野さん)

実際、西崎選手が出場した大会の応援に駆け付けたのは、入社2か月後は5名、10か月後は9名くらいだったといいます。しかも、応援に駆け付けた社員たちも、競技のルールをまだあまりわかっていなかったそうです。

そこで、西崎選手応援の機運を盛り上げようと、社内イベントを開催。西崎選手とともに、大堂秀樹選手(男子88㎏級)や小林浩美選手(女子45㎏級)も招き、同社の役員20名と社員79名、そして招待者26名の計120名を前にデモンストレーションを実施。競技体験も行いました。

「パワーリフティングって『バーベルを上げた! 成功した! やったー!』というシンプルで分かりやすい競技なんです。しかも、競技者と観戦者の距離も近いので、その迫力を体感できます。参加者たちにも、その面白さや魅力が十分に伝わり、大いに盛り上がりました」(遠山さん)

その甲斐あって、入社2年後に行われた全日本パラ・パワーリフティング選手権大会には、社員とその家族74名が応援に駆け付け、西崎選手も自己記録を更新。その後、西崎選手は日本代表の座を勝ち取り、リオ大会出場を果たします。これを機に、全社的な盛り上がりへと発展。西崎選手の活躍はもちろん、持ち前のチーム力から来る「仲間を応援したい」との思いから、壮行会には350名以上の社員が参加。全国の拠点から届いたビデオメッセージや、全国にいる社員がメッセージを書き込んだ横断幕を贈呈しました。さらにリオ大会本番では、東京本社と大阪事業所でライブ観戦を実施。深夜だったにもかかわらず約80名が会場に駆け付け、声援を送りました。

先日2020年2月2日に開催された「第20回全日本パラ・パワーリフティング 国際招待選手権大会」にも、多くの社員が応援のため会場に足を運びました。仲間の声援を受け、西崎選手は見事49kg級で優勝。特別試技にて日本記録更新も達成しました。https://jppf.jp/index/page/id/175

【出典】NPO法人日本パラ・パワーリフティング連盟webサイトより

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※第16回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会(2016年1月10日 日本体育大学 世田谷キャンパス 記念講堂)

所属パラリンピアンの活躍で生まれた変化

西崎選手の入社とその後の活躍は、同社に一体感を生むとともに、ポジティブな変化ももたらしました

その一つは、パラスポーツ競技会場の空間演出の機会でした。西崎選手を通してNPO法人日本パラ・パワーリフティング連盟とのつながりができた同社は、同連盟のオフィシャルサポーターとなり、2016年全日本パラ・パワーリフティングでは競技会場の空間づくりを手掛けました。

「西崎が入社した当時、パラ・パワーリフティングの試合会場といえばベンチ台があるぐらいで、来場するのも身内と関係者がほとんどでした。それを、お客様に観たいと思ってもらえるイベントにしようと、パーテーションを設置して選手の出入り口を明確に区切ったり、照明やMCを入れて盛り上げました。何もないところからアイデアを出して会場をしつらえ、集客するという私たちの本業を活かしたサポートができていると思います」(遠山さん)

パラ・パワーリフティング大会のサポートを通して、障がいのある人の行動や心理面にまで配慮した空間づくりの意識改革のきっかけとなりました。それを東京2020大会の空間づくりにもつなげていこうとしています。

また、メディアへの露出が増え、社外とのつながりも生まれました。

「私たちは外部へのPR活動は積極的には行ってこなかったのですが、西崎の活躍を通じて、メディアに取り上げていただく機会が増えました。テレビに社名が映ったりすると社内で話題になるほどそのインパクトは大きいですし、そのおかげで、社員たちの愛社精神や帰属意識もぐっと向上したと思います」(遠山さん)

西崎選手の活躍の場は競技だけではありません。車いすユーザーであることを活かして業務を行うこともあるといいます。実際、同社が手掛けたミュージアムの社内検査にたちあい車いすの立場で見やすさなどをアドバイスしたり、社内イベント用コンペで、西崎選手のアイデアを反映した提案が2次審査まで通ったそうで、西崎選手も手ごたえを感じていたとのこと。こうした仕事を通じて西崎選手と直接、接する社員が増えていることもあり、社員の意識も確実に変化しています。

「以前は、自分自身の中にバリアを張って、障がいのある方とどう接していいか分からないと思い込んでいました。それが、西崎と出会ったことで、いつも通りでいいと分かったんです。また、一緒に食事に行く場合も、同行者の中にカニアレルギーの人がいたらカニ料理を選ばないように、車いすユーザーが快適に過ごせるお店を選べばいいのだと考えるようになりました。西崎がいてくれることで、障がいへの誤解や思い込みが少しずつ解消されていくと実感しています」(牧野さん)

1892年の創業以来、その高い専門性と挑戦力で時代を切り拓いてきた同社。仕事においてプロフェッショナルであることは当然。加えて、携わるイベントや空間への参加意識を持つこと、つまりマインドも大切にしているといいます。その点、西崎選手への支援・応援や東京2020オフィシャルサポーターであることを通じて、東京2020大会への参加意識、貢献意識はすでに高まっていることでしょう。さらに同社では多様性や共生社会への理解も着実に進みつつあります。こうした変化が同社のさらなる成長と発展につながるのは間違いなさそうです。

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パワーリフティング部のキャプテンも務める遠山さん。社内の一室に設置された公式ベンチ台にて昼休みや就業後を利用し汗を流しています。

株式会社乃村工藝社
担当部署 東京2020オリンピック・パラリンピック推進室
所属人数 21名
住所 東京都港区台場二丁目3‐4
電話 050・5962・1171(代表)
URL https://www.nomurakougei.co.jp/tokyo2020
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