車いすラグビー日本代表が語るパラリンピックの舞台裏! TEAM BEYOND presents アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」レポート

2021.12.24
車いすラグビー日本代表が語るパラリンピックの舞台裏! TEAM BEYOND presents アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」レポート

11月14日(日)、動画配信ツールTEAM BEYOND AIR STADIUMとYouTubeからTEAM BEYOND presents アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」の生配信を実施しました。今回はパラリンピックで銅メダルを獲得した車いすラグビーの池崎大輔選手、若山英史選手がゲストして登場! 熱く盛り上がったパラリンピックの舞台裏を振り返り、最後は白熱のボッチャ対決も繰り広げられました。

銅メダルという結果で終えた東京2020パラリンピックを振り返る

車いすラグビー日本代表が語るパラリンピックの舞台裏! TEAM BEYOND presents アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」レポート

アルコ&ピースが今回ゲストに迎えたのは、車いすラグビー選手のお二人。これまでの「パラスポーツガレージ」でも、アルコ&ピース平子さんと楽しいやりとりを繰り広げてきた池崎大輔選手に加えて、今回は、守備の要として活躍した若山英史選手が来てくれました。

大会の予選を振り返ると「全勝で通過したというのは過去の大会でも初めて」と池崎選手。毎試合成長を実感していたそうです。3位という結果について尋ねると、若山選手は「みんなが目指していた場所ではなかったので、若干悔しい。でもみなさんの笑顔やおめでとうという言葉を聞くと、しっかりメダルを持って帰って来られて良かったと思う」と、目標に届かなかった悔しさとメダルの喜びを語っていました。

パラリンピック開催中は、日々連戦が続いたという車いすラグビー。1日1試合5日間というハードな毎日で疲れを残さないように、試合後は温冷交代浴で疲労を残さないようにしたり、栄養や睡眠をしっかりとったりと、集中してケアを行っていたそうです。

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平子さんはオーストラリアとの試合を振り返り、「タックルでめっちゃ転がしてましたよね」と話すと、池崎選手は「転ばしていたのは、僕じゃなくて、若山選手のようなローポインターと呼ばれる障害が重いクラスの選手たちです。倉橋選手や長谷川選手、今井選手、若山選手といった人たちの活躍がすごく、ビックプレーが生まれていました」とのこと。役割を取られた!と思いながらも、士気が高い状態で試合に挑んでいたそうです。

気になる大会の舞台裏について、視聴者からの質問も続々!

また、配信を見ている視聴者からはさまざまな質問が寄せられました。

コウタさんからは、直前のオーストラリア戦の会話を受けて、「ライリー・バット選手はやばかったですか?」という質問。それに対して若山選手は「やばいですね」と同意しながら「それでも僕たちも、池崎選手をはじめとしたハイポインター(障害が軽度の攻撃的な選手)を信じて進めて行けたので、結果に繋がったのでは」と振り返っていました。

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エイタさんからは「車いすラグビーは各国の戦略が面白かったです。戦ってみて、この国の戦略がすごかったなあというのはありますか」という質問。コロナ禍で実践が少なかったため、選手たちは過去の映像をみてプレイスタイルを研究していたのだそうです。その中でも池崎選手はデンマークとイギリスを挙げ、「力を付けてきたと思う」と感じたのだそう。

さらにイギリスについては「日本についてもすごく研究されているなと思うプレーが多かった」と振り返っていました。ちなみに、イギリス戦は「悔しかったので、まだ映像をみていない」とのこと。若山選手も「あまり見たくないですね」と話していました。

ほかにも、アキラさんからの「他の選手と交流があったのですか」という質問に対しては、「日本選手団は顔や名前を知っているので、会ったら挨拶します。お互い励まし合いながら会話をしていました」と池崎選手。アメリカのチームにいたこともあるとのことで「アメリカの選手とかに会ったら会話する」と話していました。

「日本代表の結束を高めるためにロッカールームでやることは?」という質問はベースさんから。若山選手は「TWICEにハマっていたので、スピーカーから曲を流していました」と意外な選曲が明らかに。池崎選手は「リオでかかっていた安室奈美恵さんの曲ですね。リオでの悔しさをこの4年間5年間で……という気持ちで聞いていました」と、聴く音楽に込められた思いも話していました。

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そして、チャボさんの質問は、若山選手を指名。「池崎さんにもっとこうなってほしいということはありますか」という問いに対し、若山選手は「あげればキリがない」と言いつつ、「もうちょっと優しく色々いってくれたらいいな……」と話すと、池崎選手は「試合になると穏やかに言えない。でも、やわらげると僕らしくないんでしないです(笑)」と、このスタイルを貫くようです。

また、ラッキーさんからは「パリに向けての目標は?」という質問も。池崎選手は「覚悟を持って3年間、自分を追い込み、チームを作り上げて世界一を取りに行こうと思っている」、若山選手も「今回悔しい思いをした」と振り返りながらも「僕も若くないので、集大成という気持ちでやっていきたい」と、ともに次の大会に向けて強い覚悟を表明していました。

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負けたチームは罰ゲームも! 白熱のボッチャ対決

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続いての企画として行われたのは、アルコ&ピース対池崎選手&若山選手のボッチャ対決です。審判として、一般社団法人日本ボッチャ協会の新井大基さんが参加してくれました。

池崎選手はマイボールを持っていたり、大会に出場したりするほどの腕前。若山選手もボッチャ経験があるそうで、「選手村でもちょっとやりました」とのこと。経験者の車いすラグビーチームに対し、アルコ&ピースは「普通に倒します」とこれまでの車いす体当たりに対する因縁をここではらす気満々です。 

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今回チャレンジしたボッチャとは、白いジャックボールと呼ばれるボールに、自分たちのチームのボッチャボールを近づける競技。試合は2チームに分かれて行われ、それぞれ青か赤のボッチャボールを使います。シンプルだからこそ、高い戦略性とミリ単位のコントロールが求められるゲームです。

試合は男女の区別なく、障害の内容や程度で4つのクラスに分けられています。個人戦とペア戦は4エンド、チーム戦は6エンドの合計点で勝敗が決まります。

試合の前に流れたボッチャのスーパープレイ映像では、廣瀬隆喜選手による密集したボールのうえにボールを乗せるというスーパーテクニックも。池崎選手は「何回かやろうと思ったけどできなかった、今日はその技を見られるなら見たい」と話していました。

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試合前に軽く投げる練習をした後、いざボッチャ対決へ!「ここでハッキリ白黒付けましょう」と平子さん。やる気がみなぎります。負けた方が何でも言うことを聞く、という罰ゲームも決まり、ゲームがスタートしました。

1試合目の先行は赤ボールの池崎選手。いい距離に置きます。次に後攻のアルコ&ピースチーム平子さん。どちらもいい位置にボールを付けて、コントロールは互角。拮抗するプレーが続きましたが、最終的に車いすラグビーが安定したボールコントロールを見せつけ、「勝利」をものにしました。

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ボッチャは、負けているチームの一番近い球と白いボールの間に、勝ったチームの球がいくつあるかによって獲得点が決まります。1試合目の場合、ボールは1個だけだったので、1点獲得となりました。

2試合目は、アルコ&ピースチームが先攻に。徐々にペースを掴み始めたのか、アルコ&ピースが優位で試合が展開していきます。最後、池崎選手が隙間をすり抜けてジャックボールへ近づこうとするも……あえなく失敗! この結果、アルコ&ピースが勝利し、3点を獲得しました。

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2試合が終わった時点で、車いすラグビーチーム1点、アルコ&ピースチーム3点獲得で、アルコ&ピースが逆転勝利! 平子さんの喜びの声が響き渡りました。

残念ながら、試合に負けた車いすラグビーチームは恥ずかしい罰ゲーム決定! アルコ&ピースが設定した罰ゲームは、クレヨンしんちゃんのものまね。恥ずかしがりながらも、若山選手はものまねを披露。絶妙に似ているものまねを披露した和歌山選手に対し、平子さんは「ほんのちょっとだけ似てるって言うのが一番恥ずかしいよね」と爆笑を誘っていました。

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そして、アルコ&ピースが注目する、池崎選手のものまね! 普段こういうことをしないキャラだそうで、若山選手も「こういう姿は初めて」と興味津々。しかし1テイク目は、平子さんから「池崎選手の声じゃないですか!」とダメだしが入り、再チェレンジすることに。2テイク目のたどたどしい「しんのすけだぞ~」に、アルコ&ピースも大爆笑。完全勝利を味わっていました。

これからもパラスポーツを盛り上げていきます!

終始、笑いが絶えないイベントもエンディングに。池崎選手は「人生で一番恥ずかしい時間を過ごすことができました」と、人生初ものまねを振り返りました。ひたすら照れる池崎選手に、視聴者からは「テレ崎さんかわいい」と言った声も寄せられていました。

車いすラグビー日本代表が語るパラリンピックの舞台裏! TEAM BEYOND presents アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」レポート
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アルコ&ピース「パラスポーツガレージ」は今後も月2回レギュラー配信される予定です。これからも選手たちとの楽しいトークやパラスポーツ対決など楽しい企画をお届けし、これからもパラスポーツを応援していきます
また、TEAM BEYONDでは、引き続きメンバーを募集中。パラスポーツの楽しさやアスリートのすごさなどをお伝えすることを通じて、パラスポーツに関心を持って応援してくださるファンの方を増やしていこうという東京都のプロジェクトです。ぜひメンバーになってご参加ください。

メンバー登録はこちらから
https://www.para-sports.tokyo/member/benefit/

20211224

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