パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

2024.09.20

2024年8月31日と9月1日、東京都港区の竹芝ポートホールで「NHK PARIS&PARA DAYS」が開催され、TEAM BEYONDの観戦会が行われました。このイベントは、パリで開催中のパラリンピックに出場するアスリートを日本から応援することを目的に、二日間にわたって開催されました。1日目は「パラリンピック観戦トークショー」、2日目は「公開生放送型パブリックビューイング」が実施されました。それぞれのイベントでは、パラリンピックの競技を大画面で観戦しながら、専門家やパラアスリートによる解説やトークが行われました。このレポートでは1日目のイベントの様子をご紹介します。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

観戦トークショー

1日目の観戦トークショーは、司会の北原 俊佑(きたはら しゅんすけ)さんとお二人のゲストを招いて進行しました。ゲストタレントの吉冨(よしどみ)さくらさんは、耳が聞こえない両親のもとで育ち、「HANDSIGN(歌、ダンス、手話を融合した新しい表現方法でメッセージを伝えるボーカル&手話パフォーマー)」に参加し話題となった方で、日本ろう者サッカー協会アンバサダーも務めていました。大西 瞳(おおにし ひとみ)さんは、病気で右足を切断後に陸上競技を再開し、リオ2016パラリンピックで入賞したパラリンピアンです。トークショーでは、それぞれの注目競技や選手について語られました。
この日観戦した競技は陸上競技でした。パリの雰囲気を感じながら、5000m男子女子、やり投げ、砲丸投げ、走り幅跳びなど様々な競技を来場者の皆さんと一緒に観戦しました。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

競技の合間には、吉冨さんによるパラリンピックの起源の解説や、大西さんによる陸上競技の細かいクラス分けの話など、パラスポーツをより深く楽しむための知識が紹介されました。
せっかくなので豆知識として、吉冨さんが教えてくれたパラリンピックの起源をご紹介します。
パラリンピックの起源は、1948年に医師ルードウィッヒ・グットマン博士が病院内で開催したアーチェリーの大会がパラリンピックの始まりだったそう。日本では中村裕博士がその普及に尽力し、1964年の東京パラリンピック開催に繋がりました。
パラリンピックの起源はお医者さんだったのですね!皆さんご存じでしたか!?

この日は、女子の走り幅跳びの観戦が大いに盛り上がりました。
登場した日本人選手はお二人。まずは高桑 早生(たかくわ さき)選手。そしての中西 麻耶(なかにし まや)選手です。
高桑選手は義足の軽度の障がいのクラスです。13歳のときに骨肉腫という病気で左足を失い、同じように足を失った人が義足で100mを走る姿を見て、パラ陸上を始めたそうです。
髙桑選手は、5m04の記録を達成し、見事に5位入賞を果たしました。最後の跳躍で5mを突破するという素晴らしい成果を収めました。

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中西選手のジャンプの途中で、イベントとしては終了時間が来てしまったのですが、配信は続けられ、多くの観客が中西選手のパフォーマンスを見守りました。中西選手は、4m91の記録を残し7位でしたが、最後まで楽しそうにジャンプする中西選手の笑顔が印象的でした。

参加者の皆さんからは、パラアスリートのリアルな話を聴けたことがよかったという声や、みんなで集まって一緒に日本代表選手を応援できたのがとても楽しかったという声が寄せられました。「手話通訳があったので、ろうの友人と一緒に盛り上がれました」という声もありました。TEAM BEYONDの観戦会ならではのパラリンピック観戦の魅力を感じていただけたのではないかと思います。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

展示コーナー「パラスポーツにふれてみよう!」

イベントの目玉の一つは、ホワイエ(ロビー)で行われたTEAM BEYONDプレゼンツ「パラスポーツにふれてみよう!」という展示コーナーでした。ここでは、ゴールボールやブラインドサッカーで使用されるボール、スポーツ用義足などが展示され、来場者は実際にボールなどに触れながらその感触や重さを感じていました。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

また、パラリンピックのオフィシャルスポンサーであるオットーボック社の協力により、最新のスポーツ用義足が展示されました。義足は2種類展示され、来場者はこれらの義足を実際に触って重さや動き方を確かめながら鑑賞しました。ひとつは通常の生活用の義足、もう一つは陸上用の義足で、義足が前に歩きやすくなる仕組みやアスリート用義足の特徴などを実物に触れながら深く知ることができました。

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展示コーナーの一角には、「目隠し輪投げチャレンジ」という体験コーナーが設置されており、家族連れをはじめとする多くの方々が楽しんでいました。輪投げといえども、目隠しをすると難易度が急に上がり、視覚障害の方の疑似体験にもなります。参加者は目隠しをした状態で輪を投げることで、視覚に頼らずに物を投げる難しさを実感していました。視覚障害者の方々が日常生活でどのような困難に直面しているかを理解する良い機会となりました。皆さんも機会があれば、ぜひ挑戦してみてください。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

ホワイエの入り口にはパラアスリートの写真パネルが展示され、アスリートの迫力を目の当たりにしました。
この展示コーナーは観戦会やイベントに参加しない通行人にも開放され、竹芝ポートホールに訪れる多くの方々が立ち寄り、パラスポーツに触れる機会となりました。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

TEAM BEYONDのパリ2024パラリンピック観戦会1日目は、台風の中でも多くの人にパラスポーツの魅力を感じていただけるイベントとなりました。

パリパラリンピックをみんなで応援!NHK PARIS&PARA DAYS DAY1 レポート

展示コーナーやトークショーを通じて、参加者はパラスポーツについて関心と興味を深めることができたと思います。
これからも、TEAM BEYONDは多くの方にパラスポーツの楽しさを知ってもらえるようなイベントを開催していきます。

「NHK PARIS&PARA DAYS」2日目のレポートはこちら

20240920

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