ボッチャ
- 競技概要
- 「氷上のチェス」と言われるカーリングのように「頭脳プレー」が好きな人にオススメのパラスポーツ。脳性麻痺など、重度障がい者のためにヨーロッパで考案されたスポーツ。「ジャックボール」と呼ばれる白い目標球に、どれだけ近いところにボールを置くことができるかを競う。投球方法は、障がいの程度によってバラエティーに富んでいる。下から投げる選手、足で投げる選手、器具を使ったり、アシスタントをつけてボールを転がす選手も。
- ルール・用語
- ・まず最初に「ジャックボール(目標球)」と呼ばれる白いボールを投げ、それに向かって、交互に赤や青のボールを投げたり転がしたりする。ジャックボールに最も近いボールの方の選手やチームに得点が入る。ジャックボールに最短距離の相手のボールより近いボールの数だけ得点になる。
- ・男女混合で行われ、1エンド6球で、個人戦とペアは4エンド、チーム戦(3対3)は6エンドの合計得点を競う。
- ・障がいによって自分自身でボールを投げたり転がすことができない場合は、「ランプ」と言われる滑り台のような形をしている特殊な器具を使うことが認められている。競技アシスタントにランプの角度や方向調整を指示し、頭の動きでボールを押したり、引っ掛けたりすることのできる「ヘッドポインタ」という補助器具などを使ってボールを転がす。
- ・アシスタントは、勝手に動くことはできない。選手に話しかけたり合図を送ることは禁止。コートを振り返って見ることもできない。
- 観戦のポイント
- ・トップクラス同士の試合では、ミリ単位という勝負の世界が繰り広げられる!目視で判断できない場合は、審判が専用器具を用いてはかる。選手やチームと一緒に、スタンドも緊張感でいっぱいに!
- ・ボールの表面の縫い目や床との相性によって、転がり方がかわってくるため、実は選手はその特性を頭に入れて投げたり転がしている!
- ・相手のボールを利用して、自分のボールをジャックボールに近づける戦術も。また、カーリングとは違い、的のジャックボールを動かすことができるため、目まぐるしく形勢が逆転!最後まで一瞬たりとも目が離せない!
- ・ランプを使用する選手は、その微妙な角度でボールの転がる向きやスピードがかわるため、アシスタントに「もう少し右」「あとほんの少し下」などと非常に細かい指示を出しているので、注意して聞いていると面白い。
20240910