CPサッカー(脳性麻痺者7人制サッカー)
- 競技概要
- 比較的軽度の脳性麻痺選手がプレーできるよう考案された7人制サッカーで、国内では「Cerebral Palsy(脳性麻痺)」の略を用いて「CPサッカー」と呼ばれている。立った状態で行う脳性麻痺スポーツの中では唯一の団体競技。
11人制サッカーよりやや小さいピッチ(70m×50m)でオフサイドがなく、片手で下から投げるスローインが認められていること以外は、11人制サッカーとほぼ同じルールで行われる。プレーヤーの障がいはそれぞれ異なるため、お互いの障がいを理解したプレーが求められ、チームワークが重要となる。
1984年から2016年までパラリンピック正式競技であり、2024年のパラリンピック競技復帰を目指している。
- ルール・用語
- ・30分ハーフ
- ・フィールドの大きさは70m×50m、ゴールは5m×2m(少年サッカーとほぼ同じ)
- ・両手で上からのスローインができない人のために、片手で下からのスローインを認めている。
- ・フリーキックなどでは、最低7mボールから離れる。
- ・女性も参加可能
- ・交代は、最大3回、最大5人まで(1回に複数人の交代が可能)
- ・プレーヤーは障がいのタイプや程度によりFT1(もっとも重度)、FT2(中度)、FT3(最も軽度)の3つのクラスに分けられる。
- ・ピッチ上には7名の選手を配置(内1名ゴールキーパー)
- ・試合を公平に行うため、試合中は常にFT1の選手を最低1名配置、もしくは1名少ない状態(6名)でプレーする。試合中、FT3の選手は最大1名の配置が許されている。
- 観戦のポイント
- ・CPサッカーは一見、健常者のサッカーと大きな違いはない。しかし、ピッチ上に立つ選手はそれぞれ麻痺のある部位やその程度が違い、お互いの障がいを理解した上でのプレーが非常に大事。観戦の際も、各選手の特徴に注目!ピッチ上で繰り広げられるプレーを、「自分がピッチ上に立ったらどうするかな」などと想像しながら観戦することで、よりCPサッカーの魅力を感じることができるはず。
20240910