車いすフェンシング
- 競技概要
- 「アレ(始め)!」の合図とともに、目の前で繰り広げられる鋭い剣さばきに圧倒!固定された車いすに乗って行われる車いすフェンシングは、相手から離れることができない。常に近距離での戦いが強いられ、だからこその迫力がある!上半身だけで、素早く、かつ力強く、相手に突きにいくので、より積極的なゲーム展開となるのが特徴だ。
- ルール・用語
- ・健常者のフェンシングとほぼ同じ。最も大きな違いは、「ピスト」と呼ばれる装置に、対戦する2人の車いすを固定して戦う点。フットワークを使うことができないために、上半身だけで戦わなければならない。
- ・男女別に「フルーレ(胴体のみの突き)」「エペ(上半身の突き)」「サーブル(上半身の突きと斬り)」の3種目があり、それぞれ障がいの種類や程度に応じて2つのクラスに分かれて競う。
- ・「個人戦」と「団体戦」がある。「個人戦」は3分×3試合を行い、15ポイント先取した方が勝者となる。「団体戦」は1チーム3人で、3分5ポイント先取×9試合(総当たり)を行い、どちらかが45ポイントを先取、あるいは終了時点での合計ポイントが多い方の勝利。
- 観戦のポイント
- ・対戦者同士の距離の長さは、選手の腕の長さに応じて調節している。そのため、リーチが長い選手の方が有利だ。
- ・電機審判器に得点が表示される。「緑」「赤」のランプは「有効」、「白」のランプは「無効」を示す。
- ・得点は「攻撃権」がある方にのみ入るため、剣と剣との戦いは、実は「攻撃権」の奪い合い。攻撃権のある選手が突きに来た剣を払いのけたりする防御動作を行うと、瞬時に攻撃権が入れ替わる。目まぐるしく繰り広げられる「攻撃権」の奪い合いに、一瞬も目が離せない!
20240909