日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

2017.11.10

「TEAM BEYOND」メンバーの日本プロ野球名球会から、山本浩二理事長と柴田勲副理事長が8月31日、東京体育館(東京・渋谷区)を訪れ、開催中だった車いすバスケットボール男子の国際大会、「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP2017」を観戦。「同じアスリートとして、パラスポーツを盛り上げていこう」と、「TEAM BEYOND」メンバーとして活動の第一歩を記しました。

まずは観戦に先駆けて、東京都オリンピック・パラリンピック準備局の安達紀子課長によるパラスポーツについてのレクチャーがありました。その中で、「もうひとつの野球」と呼ばれる身体障害者野球の紹介ビデオを鑑賞。現時点ではパラリンピックの正式競技ではありませんが、日本やアメリカを中心に愛好者は多く、世界大会も行われています。日本では全国に約40チームあり、日本選手権など毎年多くの大会が開かれています。

選手たちの障がいもさまざまで、例えば、右腕だけでバットを振る打者や足を引きずりながらボールを追う外野手もいます。また、脚に障がいがあり全力疾走が難しい選手には打者代走が認められるなど、ルールを工夫することで誰もが楽しめるようになっています。

日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

「いろいろな工夫があるんだね」(柴田)
「試合も見てみたいね」(山本)

山本理事長も柴田副理事長も、同じ「野球人」として、とても興味津々の様子でした。

■持ち点制が特徴の、車いすバスケ

レクチャーの最後は、この日のテーマ、車いすバスケットボールについてです。パラリンピック競技のなかでも歴史があり、ドイツなど海外にはプロリーグさえある人気競技です。

車いすに乗って行うほか、ルールはバスケットボールとほぼ同じですが、大きな特徴は「持ち点制」。選手にはそれぞれの障がいの内容や程度に応じて重いほうから順に1点~4.5点まで0.5点刻みの「持ち点」が与えられ、コート上の5選手の持ち点を計14点以内で構成するというルールです。障がいの重い選手にも出場機会があり、チームワークが重要な要素となります。

日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

動画では、この車いすバスケのハイライトシーンがいろいろ紹介されていました。スピーディーな展開、車いす同士の接触など迫力あるプレイに、「格闘技だね」(山本)、「体力も、腕力もいるなあ…」(柴田)など感嘆のコメントがこぼれていました。

■車いすバスケを体験!

競技の概要をおさえたら、次はいよいよ、実際に競技用車いすに乗っての競技体験です。日本車いすバスケットボール連盟の河石副会長から車いす操作(チェアワーク)などのテクニックを伝授され、U23日本代表選手たちのアシストを受けながら、山本理事長と柴田副理事長はそれぞれドリブルやシュートに挑戦。

日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

二人とも車いすを漕ぎながらのプレイに、最初は悪戦苦闘の様子でしたが、さすがアスリート。シュート体験では何度も何度もボールを投げつづけ、最後は見事にナイスシュート! 思わず笑顔がこぼれていました。

日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

「難しいね。下半身の助けなしに、上体だけでやらないといけないから。選手はすごいよね」と、改めて競技の難しさを実感した山本理事長。
柴田副理事長は、「ボールが重かった。鍛えていないとできない。選手には、『やるぞ!』という意欲や情熱が必要だね。試合を観るのが、ますます楽しみになったよ」と、選手の強さを体感されたようです。

■選手のハイレベルなパフォーマンスを堪能!

お待ちかねの試合観戦は、「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017」での日本対オーストラリア戦でした。試合は、リオパラリンピック9位の日本代表が同6位で2014年世界選手権覇者のオーストラリアに69対70で惜敗。でも、取ったり取られたりの大接戦に会場の興奮はマックス!

試合中、拍手をしたり歓声をあげていた柴田副理事長は、「車いすに乗っているなんて思えないくらい速くて、すばらしかった。よく鍛えているなって、トレーニングの厳しさが想像できた」と、アスリートならではの視点で、選手の努力に思いを馳せた上で、車いすバスケ初観戦の感動を、こう語ってくれました。

「すごい情熱を感じたし、『障がい者スポーツ』なんてことを忘れさせてくれる迫力だった。障がいのある選手たちという意識はなくて、単純にバスケの試合として引き込まれたね。今日の体験を、これから少しずつ伝えていきますよ」

日本プロ野球名球会の山本理事長と柴田副理事長が 車いすバスケを体験&観戦! 

また、食い入るようにコートを見つめ、時折、口を大きく開けて驚きの表情を見せることもあった山本理事長は、「いや~、面白かった。すばらしいね。持ち点ごとに、それぞれの選手が役割を果たしていたり、ぶつかり合ったり、迫力があって楽しかった」と、車いすバスケの特徴である持ち点制の醍醐味まで堪能した様子。「選手たちの真剣な姿を見て、もっともっと応援したくなりました」と、今後の継続的なサポートを誓ってくださいました。

 まだまだ知らないことの多いパラスポーツですが、会場で観戦すると、コート全体が見渡せるので新たな発見も多く、競技の魅力がダイレクトに伝わってきます。山本浩二理事長と柴田勲副理事長も、「見ることが大事。やっぱり面白いよね」と太鼓判を押してくれました。

なお、「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 」は今年新設の大会で、東京2020パラリンピックでメダル獲得を目指す日本代表が世界の強豪国と戦う強化大会です。初年度の今年はオーストラリアに加え、リオパラリンピック3位のイギリス、同4位のトルコを迎え、3日間の日程で行われ、最終結果は1位オーストラリア、2位イギリス、3位日本、4位トルコでした。同大会は今後2020年まで継続して開催される予定です。

20171110

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