「義足は相棒みたいな存在」髙桑早生選手(陸上競技)と一緒に、初めてのブレード体験

2018.12.10

秋晴れが気持ち良い新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて10月24日水曜日、ロンドン、リオのパラリンピックにも出場された髙桑早生選手(陸上/短距離、走幅跳び)とTEAM BEYONDメンバーが、普段なかなか体験できないブレードを用いた義足ランを楽しみました。

工夫を重ね、道具を上手く使いながら向き合うのがパラスポーツの魅力!

足のくるぶしに骨肉腫ができ、手術をしてからは義足となった髙桑選手。「道具を上手く使い、いろいろ工夫しながらするスポーツがパラスポーツ。バスケやラグビーともちょっと違い、それが魅力!競技用義足のブレードはバネのようで人間の身体では、なかなか味わえない感覚」と競技の魅力を伝えて頂きました。

画像1

人間の関節はすごく素敵なつくりをしている!

画像2

走り幅跳びはただ走るだけではなく、跳躍して着地までが必要です。走り幅跳びは義足、健足のどちらで踏み切っても良いのですが、多くの選手は義足で踏み切っているそうです。では、義足と健足はどう違うのでしょうか?
「義足には足首が無いことが非常に大きいです。実は足首は走る時に非常に重要なんです。関節はすごく素敵な作りをしています!足首の繊細な動きをいかに義足で再現するか、とても難しいことなのです。義足でもバネを大胆に再現していますが、人間の身体の繊細さにはかないません。」
走る時と、走り幅跳び、同じ義足を使っているのでしょうか?
「異なる義足を使っています。走ることは慣れているので少し長め、走り幅跳びは技術が追い付いていないので、短めのものを使用しています。自分の脚より長いブレードをたわませる必要があり、パワーが必要となります。長いとバネの飛ぶ力が強いように見えますが、その分自分の体重で沈みこませないといけないのでなかなか難しいのです。」

義足は相棒みたいな存在で、常に寄り添ってくれるパートナー。

髙桑さんにとって、義足はどんな存在でしょうか?
「義足は相棒みたいな存在。私はこの義足が無いと早く走れません。常に寄り添ってくれるパートナーです。義足技術も日々進化していて、色んな選手が出てきています。数年までは考えられなかったことです。選択肢が増えていることが選手にとっても、これから始めようという人にとってもいいこと。」

画像3

インドネシア2018アジアパラ競技大会は地元の応援がエネルギッシュ!

先日、日本選手が活躍した「第18回アジア競技大会」の後には、「インドネシア2018アジアパラ競技大会」が開催されました。髙桑選手もご活躍されましたが、ジャカルタでは大会は盛り上がっていましたか?
「アジアのパラスポーツは年々レベルが上がっており、障がいクラスによっては世界大会よりアジア大会で結果を出す方が難しいこともあります。インドネシアはパラスポーツが強いイメージは無かったのですが、小学校から髙校生くらいまで、たくさんの若いお客さんがいて、みんな元気でとても良い雰囲気でした。アジアの応援はとてもエネルギッシュで、応援も気温も熱かったです。」

2020年に向けて、夢を語るのではなく実績を作っていきたい。

画像4

2020年が近付いていますが、どのような気持ちで臨まれますか?
「ジャカルタ大会で、2020年はもう始まっているんだなと感じました。今までは自分の国にオリンピック・パラリンピックが来るなんてフワっとした印象でしたが、やっと自分ゴトとして感じています。夢を語るのではなく、残された2年弱で実績をきちんと作っていきたいです。オリンピックはもちろん、パラリンピックの気運も盛り上がってきています。このチャンスをものにしたい。是非大会に出場できるよう頑張りたいと思います。」

近くで見て体験できて、今後競技をみるのが楽しみになった!

ワンタッチで、日常用の義足から競技用のブレードに履き替える髙桑選手。TEAM BEYONDメンバーは、靴のままでもブレード体験できる器具を装着。いよいよ、みんなで体験会に突入です。
ブレードは地面に設置する一点に重心をかけるのでバランス感覚が必要。装着後まずは足踏みをして、ゆっくり歩いてみるところから始めます。

画像5
画像6

次はブレードでケンケンに挑戦。意外に難しく支えが必要ですが、中にはコツを掴んで上手に飛べる方もいらっしゃいました。
メンバーは、走ったり跳ねたり汗をかきながらブレードに夢中。慣れてきた方はなんと髙桑選手と一緒に走るところまでチャレンジ!

メンバーの方々も「テレビで見たことのある義足を、近くで見て体験できて、今後競技をみるのが楽しみになった!」「とてもチャーミングな方で楽しかった!」とご満足いただきました。
髙桑選手も「楽しいなと思う気持ちが大事なので、生でスポーツを見る機会を体験してもらいたい!」と皆様へのメッセージ頂きました。今後の髙桑選手のご活躍が楽しみですね。

画像7

髙桑選手のプライベートな一面はこちらでもチェック
パラアスリート髙桑早生さんの「バッグの中身、見せて!」
https://www.para-sports.tokyo/topics/column/shueisha_a0017

ページトップへ