【前編】パラアスリートのなりたい私。「身近に障がい者がいるという気づきを」

2017.08.10
【前編】パラアスリートのなりたい私。「身近に障がい者がいるという気づきを」

インタビュー  高桑早生さん(25歳)[陸上競技]

身近にも障がい者がいる
そんな気づきを与えたい

「少しでも細く見えるようにストライプを選びました」。お姉さんから借りてきたワンピースについてそう言い、照れ笑いを浮かべた高桑早生さん。お気に入りのヒール靴をはいて颯爽と歩く姿からは一切わからないものの、実は中学生の時に骨肉腫で左足のひざから下を切断。高校で本格的に陸上を始め、100m、200m、走り幅跳びでパラリンピック出場経験を持つ、日本を代表するスプリンターだ。

「普段、日常生活をしている私をパッと見て障がい者だと気づく人は少ないと思うんです。でも、みなさんの身近にも障がい者がいるという気づきを与えるには、私が一歩前に出て懸け橋になりたいという思いは強くあるんです。エイベックスに入社してから、同期をはじめ、競技を知らなかった仲間とのつながりができたこと、そして私をきっかけにパラスポーツに興味を持ってもらえたことがすごくうれしかったので。リオパラリンピック前に壮行会を開いてもらったり、世界選手権でメダルを取った時にサプライズで祝賀会を開いてくれたこともありました」

(後編につづく)

【前編】パラアスリートのなりたい私。「身近に障がい者がいるという気づきを」

【プロフィール】

高桑早生さん

たかくわ・さき●1992年5月26日生まれ、埼玉県出身。慶應義塾大学卒業後、エイベックスに入社。2012年ロンドン、16年リオのパラリンピックに連続出場。T44クラス(片足下腿義足)。

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取材・文/松山梢
撮影/永躰侑里
ヘア&メイク/RYO(ROI)
©avex challenged athletes

20170810

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