2022年10月29日（土）、大妻女子大学多摩キャンパスで開催された「大妻多摩祭2022」において、TEAM BEYONDパラスポーツ体験プログラムを実施しました。

ゲストアスリートには、日本人最多となるパラリンピック7大会出場を果たした永尾嘉章（ながお よしふみ）さんをお迎えし、陸上競技（レーサー）体験のほかボッチャ体験やVR等を活用したアルペンスキー体験などを行いました。体験競技の選定や当日運営には大妻女子大学の学生の皆さんにもご協力いただきました。今回はその様子をご紹介します。

陸上競技（レーサー）体験

アスリートプログラムは、パラリンピック7大会出場を果たしたパラ陸上界のレジェンド 永尾嘉章さんをゲストにお迎えして実施しました。

パラ陸上は、走る、跳ぶ、投げるの種目がクラスごとに分かれており、自身の身体能力だけでなく車いすや義足・義手などの競技用具を用いて記録を競います。今回実施した陸上競技（レーサー）はスピーディーでダイナミックなレース展開が最大の魅力で、トラックで時速35キロ、ロードの下り坂なら時速50キロを超えるスピード感は迫力満点です。体験会では、大きな２つの後輪と１つの前輪の3輪が特徴的な競技用車いすレーサーの走行体験を行いました。

デモンストレーションでは、会場に設置した専用のトラックを永尾さんがレーサーで疾走。子どもたちは目をキラキラさせながら、その様子を見つめていました。

レーサーはハンドリム（後輪の外側についている輪）を回すことで前進します。はじめは恐る恐る操作していた参加者も、永尾さんのアドバイスもあって、最後には力いっぱいハンドリムを回転させていました。

アスリートプログラム以外の時間も、子どもから大人までたくさんの方がレーサーに試乗。学生の皆さんにもまずは体験してもらい、その経験を踏まえて参加者の皆さんをサポートいただきました。

体験した方からは「思ったより早かった」「気持ちよかった」などの感想をいただき、皆さん、レーサーの乗り心地を満喫している様子でした。

ボッチャ体験

ボッチャ体験では、赤と青それぞれのボールを６球ずつ投げ、「ジャックボール（目標球）」と呼ばれる白いボールにどれだけ近づけられるかに挑戦しました。

小さなお子さんから大人まで幅広く楽しめる競技とあり、学生の方も多く体験していました。
ジャックボールと相手のボールの距離を確認し、どうすれば勝てるか戦略を話し合うなど、心理戦も含めて楽しんでいました。

VR等を活用したアルペンスキー体験

アルペンスキーは雪山の急斜面に立てられた旗門（コースを示す旗またはポールのことで、赤と青の2色）を猛スピードで滑り降りながらクリアしていき、そのタイムを競う冬季パラリンピックの正式競技です。雪山の変化に富んだコースを、時速100kmを超えるスピードで滑り降りる迫力が見どころです。

このプログラムでは、モニター画面に映るコースに合わせて体を左右に動かすことで、実際にチェアスキーに乗って雪山を滑降しているような臨場感を味わえるアルペンスキーのシミュレーション体験ができます。

体験会では、コース内の全旗門を正確に通過しクリアを目指そうと、小さなお子さんから学生、大人の方まで多くの方が挑戦しました。慎重に滑りつつも、時には急な方向転換が必要な際はダイナミックに体を動かすなど、皆さん選手さながらの滑りを披露し、大いに盛り上がっていました。

今回「大妻多摩祭2022」でパラスポーツ体験プログラムを実施するにあたっては、大学祭実行委員会の中でのアンケートをもとに体験競技を決めるなど、企画段階から学生の皆さんに協力いただきました。

当日、体験会の運営を終えた学生の皆さんからは、
「レーサーは実際に乗ってみると想像以上にスピードが出て、貴重な経験ができた。」
「陸上競技に限らず競技用車いすにはいろいろな種類があることを学んだ。」
「今回の体験会を通じて学内だけでなく、来場した多くの人にパラスポーツの楽しさを知ってもらえれば嬉しい。」
などのコメントがあり、運営に携わった学生の皆さんにもパラスポーツの魅力を体感いただけたようです。

次回は1月29日（日）に開催される「第20回新宿シティハーフマラソン・区民健康マラソンジョイントイベント」（会場：国立競技場）にて、パラスポーツ体験プログラムを実施します。ぜひご参加ください！

パラスポーツ体験プログラムでは、スタンプラリーを実施しています。集めたスタンプ数に応じてオリジナルグッズをプレゼント！皆さんの参加をお待ちしています！

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