ゲストやパラアスリートと一緒にチャレンジ!「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館~パラスポーツワンダーランド~」体験コンテンツレポート

2024.02.09
ゲストやパラアスリートと一緒にチャレンジ!「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館~パラスポーツワンダーランド~」体験コンテンツレポート

2023年11月5日(日)、東京体育館で開催された「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館~パラスポーツ ワンダーランド~」。イベントアンバサダーの鈴木福さん、和合由依さんをはじめ、東京2020パラリンピックに出場したパラアスリートなど豪華ゲストをお招きしてのステージのほかにも、たくさんの体験コンテンツを実施しました。

パラアスリートやゲストと一緒にチャレンジ!「パラスポーツ遊園地」
さまざまな体験ができる「パラスポーツ遊園地」には7つのエリアがあり、パラスポーツ体験のほかにも、白杖や義足の体験、目隠し宝探しなど小さなお子さんも楽しめる体験、パラスポーツの動きをもとにしたエクササイズ“パラトレ”の体験も実施しました。
各エリアそれぞれにパラアスリートやゲストが登場、デモンストレーションを行ったり、参加者が体験している際にアドバイスをしたり、一緒に体験したりと、子どもたちにとってアスリートと身近に交流できる貴重な場となりました。

テコンドー
テコンドーのエリアには、パラテコンドー日本代表の阿渡健太選手が登場。デモンストレーションでは、間近で見るキックの勢いと音に子供たちもびっくり!直接アドバイスをもらえる場面も。

足技で戦うパラテコンドーでは、足を正確にコントロールする力がとても重要です。ここで体験できる“パラトレ”は、膝の高さくらいの風船を10回連続でまたいだ秒数を競う「風船回し蹴り!コントロールチャレンジ」。阿渡選手の記録に追いつけ!追い越せ!と子どもたちが夢中になってチャレンジしていました。

車いすテニス
車いすテニスのエリアでは、実際に車いすに乗ってラリーを体験。車いす操作の難しさやボールのスピードについていく大変さを実感。テニス経験者の子も「全然できなかった。悔しい!」と体験後に車いす操作のコツを教わっていました。

ここで体験できる“パラトレ”は「1回転ボールキャッチ」。正面から投げられたボールを、車いすに乗った状態で1回転してからキャッチします。車いすテニスで進行方向を変えるときに一度ボールから目線を外してターンする「目切り」を元にしています。「やってみると意外と難しい」という声が多く、何度もチャレンジする人も多くいました。
このエリアには、アイドルグループ仮面女子のメンバーでパラ応援大使の猪狩ともかさんが遊びに来てくれました。以前に車いすテニスを体験したことがあるという猪狩さんの腕前に、講師陣もお客さんからも拍手が上がっていました。

車いすバスケットボール
シュート体験は長蛇の列が出来るほどの大人気!車いすバスケットボールの橘貴啓選手やパラ応援大使の根木慎志さん(シドニー2000パラリンピック出場)によるデモンストレーションや、来場者のミニバスケ対決で大いに盛り上がりました。

車いすバスケットボールは、下肢などに障害のある選手が競技用車いすを巧みに操作しながらプレーします。走るのも、止まるのも、ボールを投げるのも、すべて腕で行うので腕の力が重要です。“パラトレ”では、この腕の力に着目し、椅子の肘掛けに両手をついて体を浮かせた状態をどのくらいキープできるかを競う「上体キープチャレンジ」を実施しました。親子で競い合ったり、何度もチャレンジして記録を伸ばしたり、皆さん楽しみながら参加していました。

車いすテニスと車いすバスケットボールのエリアには、ライブ配信を担当してくれたボンボンTVのよっちさんとHIMAWARIちゃんねるのおーちゃんも体験しに来てくれました。

ゲストやパラアスリートと一緒にチャレンジ!「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館~パラスポーツワンダーランド~」体験コンテンツレポート

【配信メンバーがパラスポーツ遊園地に遊びに行きます!】のライブ配信アーカイブはこちら
(配信期間:2025年3月31日まで)

陸上競技
陸上競技には障害によってさまざまな用具・装具が使用されています。このエリアは、実際に競技に使用される車いすレーサーに乗って走行したり、義足体験をしたり、パラアスリートと一緒に“パラトレ”にチャレンジしたりと盛りだくさん!
車いすレーサー体験ではパラ応援大使の花岡伸和さん(アテネ2004/ロンドン2012パラリンピックマラソン入賞)が登場。デモンストレーションのあと、車いす操作のコツを参加者にレクチャーしてもらいました。

義足をつけて歩行体験ができる義足体験のコーナーでは、最初はおそるおそる足踏みしていた子も徐々に慣れ、義足のばねの感覚を楽しんでいました。
パラ陸上の山下千絵選手からは、義足の仕組みなどについて説明が。参加した子供たちは実際に義足を触ったり、質問したり、興味津々な様子。最後は山下選手と一緒に片足跳びにチャレンジ!本物のレーサーやアスリートの速さ、力強さに驚きの声が上がっていました。

“パラトレ”では、義足で走るパラアスリートの体幹とバランス力を体感していただくため、「目隠し片足バランスチャレンジ」を実施。こちらも家族でチャレンジする方が多く、みなさん記録を塗り替えようと感覚を研ぎ澄ませていました。なかにはパラアスリートの記録を超えて15分立っていた方も!

ゲストやパラアスリートと一緒にチャレンジ!「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館~パラスポーツワンダーランド~」体験コンテンツレポート

ゴールボール
ゴールボールは、1チーム3人の選手が目隠しをして全く見えない状態で鈴の入ったボールを投げ、音を頼りに味方ゴールを守りながら、相手ゴールにボールを入れて得点を競う競技。ここでは、目隠しをした状態でゴールのほうにいるガイドの声を頼りにボールを投げる体験を行いました。まっすぐ投げているつもりが、ボールがゴールからそれてしまったり、全然違う方向に行ってしまったりと、みなさん苦戦していましたが、選手の方向感覚の正確さを実感していただけたようです。
また、特別ゲストとして 東京2020大会マスコット ミライトワ・ソメイティも登場!ソメイティがボール投げに挑戦し、大勢の観客のみなさんの応援を受けてゴールを成功させていました。

“パラトレ”は2種類のチャレンジ。ひとつは、ボールに触れて10秒以内に相手コートへボールを返さないといけないというルールを元にした「10秒ぴったりチャレンジ」。目隠しをしてストップウォッチで10秒ぴったり測れるかに挑戦しました。なかにはピタリ賞の方も。まさにアスリートのような正確な時間感覚!
もうひとつは、目隠しした状態での方向感覚を鍛える「目隠し方向あてチャレンジ」。スタート地点で1回転してからまっすぐ3m進んだ先で止まるというシンプルなチャレンジながら、挑戦した参加者からは「目隠ししていると方向や距離の感覚がつかめないことを実感した」等の声がありました。
“パラトレ”にはSDGsこどもユニット ミドリーズも挑戦!メンバー間で応援し合いながらチャレンジする様子に、観客のみなさんも一緒になって盛り上がりました。

ボッチャ(協力:JR東日本(上野運輸区))
ボッチャエリアはTEAM BEYONDメンバーのJR東日本(上野運輸区)のみなさんにご協力いただきました。JR東日本は一般社団法人日本ボッチャ協会とゴールドパートナー契約を結び、日本代表の支援やボッチャの普及活動を行っています。社内でボッチャ大会を開催したり、体験会や講演会を実施したりするなど、様々な形でボッチャ・パラスポーツを通じた共生社会の実現に取り組んでおられます。
体験エリアには車掌・運転士などの制服を着た社員の方がたくさん!初めて体験する方にはレクチャーしながら、時には来場者の方と対戦、待機列のお客さんも応援しながら一体となって大盛り上がり。だれでも気軽にチャレンジしやすいボッチャならではの体験コーナーとなりました。

ボッチャ体験の隣では、アイマスクをつけ白杖を使って点字ブロックの上を歩く白杖体験を実施。サポートがあっての体験ではあるものの「想像していたより何倍も怖い」「点字ブロック上に障害物があるとかなり焦ってしまう」等の声がありました。

JR東日本(上野運輸区)のみなさんには会場エントランスのミュージアムエリアでの撮影会、ペーパークラフト体験にもご協力いただきました。

目隠し宝さがし(協力:上智大学 Go Beyond)
TEAM BEYONDメンバーの上智大学Go Beyondのみなさんには、パラスポーツの理解につながる要素を盛り込んだ、小さな子どもでもチャレンジできるゲームを考えてもらいました。
Go Beyondは東京2020大会をきっかけとして共生社会の実現を目指し活動している上智大学の学生プロジェクトで、パラスポーツを通して“共生”のメッセージを発信するため、学内行事での体験会や小中学校での出張授業など様々な活動をされています。
目隠ししてロープをたどってパズルのピースを集めていく「目隠し宝さがし」では、大人も子どもも一緒になってパズル完成を目指しました。視覚に頼らず手探りで情報を集める体験は、小さな子どもたちにとっても視覚に障害がある方の感覚に寄り添うきっかけになったようです。

もうひとつは「以心伝心サイレント&ジェスチャーゲーム」。声を出さずに口の動きやジェスチャーのみでパラスポーツに関する言葉を当てるゲームで、言葉を使わない意思疎通の難しさを体感するとともにパラスポーツに関する知識も楽しく学べるコーナーでした。

バラエティ豊かなコンテンツが並んだ「パラスポーツ遊園地」。来場者のみなさんには数多くの体験を通じて、パラスポーツの魅力だけでなく、パラアスリートの技の迫力を感じていただくことができました。日常生活における障害に対する向き合い方など、新しい気付きを得た方もいらっしゃったようです。
会場エントランスのミュージアムエリアに設置したメッセージボード「ビヨンドの木」には、「体験が楽しかった。またやりたい。」「アスリートのすごさが分かった」「パラスポーツを身近に感じた」など、イベントで感じたことやパラアスリートへの応援など、来場者のみなさんから様々なメッセージが寄せられました。

これからもTEAM BEYONDはパラスポーツの魅力を体験できるイベントをたくさん行っていきます。ぜひ、みなさんも参加していただき、一緒にパラスポーツを盛り上げていきましょう!

その他コンテンツのレポートは以下をご覧ください。

■「BEYOND STADIUM 2023 in 東京体育館」ステージコンテンツのレポートはこちら
https://www.para-sports.tokyo/join/report/beyond_stadium_2023_report01
■「BOCCIA BEYOND CUP」のレポートはこちら
https://www.para-sports.tokyo/join/report/boccia_beyond_cup_2023_report

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※当日のイベントの様子は、以下のURLから動画でもご覧になれます。
『【ビヨンドスタジアムで踊った】みんなでパラダンス BEYOND STADIUM 2023 ミュージックビデオ編』
https://www.youtube.com/watch?v=5-oyzi0HR6I

20240209

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