2023年1月29日(日)、国立競技場で開催された「第20回新宿シティハーフマラソン・区民健康マラソンジョイントイベント」において、TEAM BEYONDパラスポーツ体験プログラムを実施しました。
ゲストアスリートに、東京2020パラリンピックでトライアスロン6位入賞を果たした木村潤平選手をお迎えしてトライアスロン体験を行ったほか、ボッチャやVR等を活用した陸上競技の体験などを行いました。今回はその様子をご紹介します。
トライアスロン体験
トライアスロン体験では、東京2020パラリンピックに出場し6位入賞を果たした木村潤平選手をお迎えし、アスリートプログラムを実施。はじめに木村選手より、トライアスロンの基本ルールや見どころなどについて説明がありました。
「スイム(水泳)750m」「バイク(自転車)20km」「ランニング(長距離走)5km」の3種目を連続して行い、合計タイムを競うトライアスロン。次の種目への切り替え(トランジション)もタイムに加算されることから、「第4の種目」と言われるほど重要なパートとされています。
トライアスロンでは、選手は障がいに合わせて義足やハンドサイクルなどさまざまな用具を駆使して競技を行います。また、視覚に障がいのある選手とレースを通して伴走し選手の目の代わりとなる「ガイド」や、比較的障がいの重い選手のトランジションをサポートする「ハンドラー」など、過酷なレースに挑む選手を支える存在にも注目です。こうした木村選手のお話に、参加者は興味津々の様子で聞き入っていました。
続いて、木村選手によるアドバイスのもと、トライアスロンに挑戦。スイムパートでは、片腕を泳ぐように回転させモニター上のキャラクターを動かすバーチャルスイムを体験。続くバイクパートでは、下肢に障害があり車いすを利用する選手が使用するハンドサイクルを体験。最後のランニングパートでは競技用車いす(レーサー)を体験し、合計タイムを計測しました。
今回は下肢に障がいがあることを想定した体験だったので、どのパートも、上半身と腕の力だけで操作しなければなりません。なれない動きに、途中で失速する参加者もちらほら。ヘルメットの着脱やレーサーへの乗り換えなど種目の切り替えに苦戦しつつも、みなさん高記録を目指して、試合さながらの素早い動きを見せていました。
木村選手による解説や体験を通じて、息つく暇なく種目が切り替わるトライアスロンの難しさや楽しさ、障害に応じて様々な用具を使用すること、選手を陰ながら支えるサポートするガイドの存在など、トライアスロンの魅力を様々な角度からお伝えしました。
ボッチャ体験
ボッチャ体験では、赤チームと青チームに分かれ、それぞれボールを6球ずつ投げて白いジャックボール(目標球)にどちらが近づけるかに挑戦しました。
この日の体験会も、親子や兄弟、姉妹でチャレンジするご家族がたくさんいました。立ったり座ったりしてジャックボールとの距離を確認しながら、どうずれば相手のボールよりも自分のボールを近づけられるかよく考えている姿が印象的でした。
参加者からは「自分でやってみて、戦略の重要性がよくわかった」というコメントもあり、みなさん、ボッチャという競技の奥深さを感じていただけたようです。
VR等を活用した陸上競技体験
VRゴーグルを装着して専用の車いすレーサーを漕ぐことにより、バーチャル空間で約400mの距離を走行することのできる車いすレーサー体験も実施しました。
最新型のサイバースポーツということもあり、会場でも一際大きな注目を集めていました。
体験したみなさんは、スピード感溢れる映像に大興奮!実際に車いすレーサーに乗って走ることは難しいですが、バーチャル空間で選手になりきって疾走していました。
その他
会場では、さまざまなパラスポーツを紹介する競技パネルや、実際の試合で使用されている競技用具などを展示。そのほか、会場ではルールや見どころなど競技の魅力を紹介するリーフレットも配布。体験前後に読んでいただくことで、競技についてより深く知っていただきました。
次回は2月26日(日)に開催される「三澤記念東京都車いすバスケットボールフェスタ」(会場:足立区総合スポーツセンター)にて実施します。車いすバスケットボール、陸上競技(レーサー)、VR等を活用したバドミントンの体験ができます。ぜひご参加ください!
※詳細はこちら⇒(https://www.para-sports.tokyo/topics/event/20230226)
パラスポーツ体験プログラムでは、スタンプラリーを実施しています。集めたスタンプ数に応じてオリジナルグッズをプレゼント!皆さんの参加をお待ちしています!
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