【後編】パラアスリートのなりたい私。「多くの方にこのパラバドミントンの魅力を知ってもらいたい」

2017.11.03
【後編】パラアスリートのなりたい私。「多くの方にこのパラバドミントンの魅力を知ってもらいたい」

インタビュー  豊田まみ子さん[パラバドミントン]

2020年からはバドミントンがパラリンピックの正式種目に! 最大の目標はもちろん東京大会での金メダル獲得だ。

「そのために、食事や睡眠など日常生活でも“どうしたら強くなれるか”を最優先に考えてます。だから普段はまったく女子力がなくて、友達から『特技に“入眠”って書いたら?』と言われるくらい寝るのが趣味(笑)。オフの楽しみは、同期と買物したりランチをすることですね。最近は私よりキャピキャピしている母からすすめられて、『ピーチガール』など少女マンガもよく読んでます(笑)」

ひとりの女子としての目標を尋ねると、「家事や料理を当たり前にこなせる女性に憧れます。私は本当に面倒くさがりなので……」と意外な一面が明らかに。ストイックな競技生活を送っているけれど、その素顔はモア読者と変わらない。

「変に構えることなく、ひとつのスポーツとしてぜひ観戦に来てもらいたいですね。実は先日、最近障がいを持ったバドミントン経験者の女性から、『豊田さんのCMを観て勇気をもらいました。パラバドミントンに転向しようと思ってます』というご連絡をいただいて。彼女の挑戦のきっかけになれたことが本当にうれしかった。これからも多くの方にこのスポーツの魅力を知ってもらいたいです!」

【パラバドミントンとは?】

車椅子と立位のカテゴリーがあり、「下肢障がい」「上肢障がい」などそれぞれの障がいに合わせて6 つのクラスがある。車椅子と下肢障がい(SL3)のクラスはシングルスをコートの半面で戦うなど特有のルールもある。豊田さんが所属するSU5のルールはバドミントンと同じ

【プロフィール】

豊田まみ子さん

とよだ・まみこ●1992年4月11日生まれ、福岡県出身。生まれながらに左ひじから先がなく、パラバドミントンのクラスはSU5(上肢障がい)。バドミントン強豪校である精華女子高等学校、筑紫女学園大学を経てヨネックス入社。パラバドミントン世界選手権で2013年優勝、2015年に準優勝

【MORE webサイト】
http://more.hpplus.jp/

取材・文/松山梢
撮影/永躰侑里
ヘア&メイク/TOMIE(ヌーデ)

20171103

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