静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

2020.03.02

2019125日(木曜日)から10日(火曜日)まで、千葉ポートアリーナで「 2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」が開催。アジア・パシフィック地域の代表国が集まり「東京2020パラリンピック競技大会」に向けて激しい戦いを繰り広げました。

TEAM BEYONDでは、7日(土曜日)の予選ラウンドでメンバー向けの観戦会と交流会を実施しました。

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

選手は全員アイシェードという目隠しをして視覚を完全に遮断。コートはバレーボールと同じサイズで、両サイドのゴールに向けて鈴の入ったボールを転がしあい、点を奪い合います。ボールインプレー中(試合中)は、相手選手の位置や動きをつかむ足音や鈴の音の妨げにならないように、コーチの声掛けや応援をすることができないのがルール。

そのため、ゴールボールは別名「静寂の格闘技」とも呼ばれています。

男子・女子日本代表選手団の予選試合を観戦

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

この日、日本男子代表チームはタイと対戦。強い攻撃力を発揮するタイを相手に、豪快なフォームでボールを放つ山口凌河選手や、ダイナミックな身体の動きでボールをセービングする川嶋悠太選手らの活躍で、前半はタイに得点を許しません。

ディフェンス力が強みの日本。この試合を見事114で勝利しました。

 

静寂と声援を繰り返す。ゴールボールならではのリズムで観戦。

交流会を挟んで、日本女子代表チームと中国の試合を観戦。東京2020パラリンピック競技大会での決勝カードとしてもあたるだろうと予想されている日本と中国との対戦です。固唾をのみながら、日本女子代表を見守るTEAM BEYONDメンバーたち。

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

ロンドンパラリンピックの金メダリストでもある欠端瑛子選手の強固なディフェンスや、天摩由貴選手の全身をしならせてスローイングする剛球など、敏速に重いボールを放つ中国相手に激しい攻防戦を繰り広げるも、日本は後半2点の失点があり、惜しくも0対2で敗れました。

戦い終わった日本女子代表。会場からの声援に全員で手を挙げて応えます。

 

TEAM BEYONDメンバーはゴール裏から静かなる応援!

江東区から今回初めてTEAM BEYONDに登録し、参加したというこちらの男性。

「観る前と後での印象がまるで違いますね。奥深い魅力に驚きました。パラスポーツにはまる人の気持ちがよくわかります。」

お仕事でパラスポーツに携わっているため、今回は視察もかねて参加されたとのこと。実際にご覧になってその魅力を堪能されたようです。今後は公私ともにパラスポーツに接していくようです。

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

「静かに応援することが慣れなくて。」と言うのはこちらのご夫婦。

TEAM BEYOND観戦会は4回目の参加だとか。
「毎回選手の一生懸命な姿を観るのが楽しみです。ゴールボールは応援のタイミングが難しいですね!」

次の日も別の競技の観戦を予定されており、連日パラスポーツを楽しまれるとのことでした

 

千葉県からご参加の平山さん。奥様は、パラ卓球を観戦されたそうで、今回はご夫婦でご観戦です。

「声援の仕方がほかのスポーツと異なるところやアイシェードをつければ健常者でも一緒にプレーできるという点が興味深いです。」

 

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

辻村選手をゲストに招いて交流会を実施!ゴールボールの奥深さを知る!

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

日本ゴールボール協会2019年度日本代表強化指定選手の辻村真貴選手を招いての交流会を実施。
ゴールボールの解説や魅力などをたっぷりとお聞きします。

司会は、フリーアナウンサーの山﨑雄樹さんです。

まずは、ゴールボール競技の印象について話しを伺います。

 

山﨑さん:「ボールは重く固いですが、これを身体で受け止めることは怖くないですか?」

辻村選手:「確かに最初は痛くて怖かったです。痛みを力に変える競技なのです。強いボールを投げてこられると痛い、それに対してさらにいいボールを放つ気力がわいてくるんです。」

 

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

実際に使われるゴールボールの用具に触れるメンバー。アイシェードは、感触は頑丈で、視覚を完全に遮るという機能と、ボールから目を守るという役割を担っているとのこと。

 

山﨑さん:「選手の視点でゴールボールの魅力は?

辻村選手:「ボールを放つ前の選手の足音、ボールが床を転がるシュルルルルという音、そしてボールの中に入っている鈴の音色の変化、選手のフェイクなど知れば知るほど奥深い競技といえます。スピード、コース、バウンドの技術的なテクニックや、ボールを回転させると遠心力で鈴の音色を抑えることができるので、そういった相手の意表をつく攻撃も見どころだと思います。」

 

皆さん初めて知るゴールボールの魅力を興味津々に聞いていました。

 

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

ゴールボールの印象、魅力を辻村選手に語っていただいた後は、TEAM BEYONDメンバーからの質問コーナーです。

「激しい競技ですが、防具はどんなものを使用するのですか?」

身体を盾にして、ボールをセービングする選手たちを間近でご覧になったメンバーから防具についての質問です。

辻村選手:「肘当て、膝当て、はもちろんのこと、ファールカップを付けている男性の選手もいます。私はファールカップがないと思い切ったプレーができないです。私は結構忘れ物するので、これを忘れると怖くて大変です。」

ユーモアたっぷりの答えに会場から笑いが溢れました。

 

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

こちらの男性からは、「障がいの種類によるクラス分けはどのようになっているのですか?」との質問。

辻村選手:「クラス分けは視力や視野の狭さなど結構複雑です。競技自体は大まかに重度弱視、全盲など視覚障害の方が対象になります。ただし、全員アイシェードを付けるので国内大会は晴眼の方でも参加できます。」 クラス分けの詳細は結構複雑とのことでした。

「ボールを止めるときに同じチームの選手同士がぶつかることはない?」

メンバーの観戦席は、ゴールの裏側でしたので、ボールをセービングしようと各選手が左右に激しく動く様子をご覧になっての質問です。

辻村選手:「経験上、選手同士がぶつかることはほとんどありません。意思の疎通はできていますし、3名の守備でセンターは少し前に出ているので、センターが左右にいる選手とぶつかることはないです。」

 

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

質問コーナーに続き、辻村選手のサイン色紙とTEAM BEYONDオリジナルポロシャツがセットで当たる抽選会も実施!

辻村選手自ら抽選箱から当選ナンバーの書かれたカードをひきます。

 

「おめでとうございます!」
辻村選手から当選されたメンバーにサイン色紙を手渡し、笑顔で握手を交わします。

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。
静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

ご満悦の表情の当選されたメンバー。
サインには、星のマークと背番号6の数字が。
「星と6は、好きなマークと数字です」と辻村選手。

 

最後に「東京2020パラリンピック競技大会」への思いをお聞きします。

辻村選手:「アジア・パシフィック地域ですと中国、イランが強豪。どちらも攻撃力にたけている。来年に向けて日本選手は日々、足、指先の筋肉を鍛えてディフェンス力の向上にいそしんでいます。選手一同攻撃力を高めて金メダルを目指すのでどうぞよろしくお願いします。ぜひ日本選手を応援いただければ幸いです。私も来年の代表入りを目指してがんばります。」

辻村選手とメンバー全員で笑顔で記念撮影。

静寂の格闘技。「2019 IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会in千葉」を観戦。

あなたもTEAM BEYONDメンバーになって、全力でチャレンジする選手たちを応援してみませんか?ぜひ一緒に、パラスポーツを盛り上げていきましょう!TEAM BEYONDへの参加をお待ちしております。

 

辻村 真貴(つじむら まき)選手のプロフィール
神奈川県横浜市出身 199412月生(24歳*取材時)

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 所属

2013年 IBSAワールドユース大会 金メダル

2013年 APCアジアユースパラ競技大会マレーシア2013 銅メダル
2013
年 ゴールボール アジア・パシフィック選手権大会 銅メダル

2017年 トラカイインターナショナルゴールボール大会 銅メダル

2017年~2019年 日本ゴールボール選手権大会 優勝、最優秀選手賞3年連続受賞

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