レポート
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2022.12.12
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手に汗握る決勝大会と、楽しい体験イベントで充実した1日に！ 「ボッチャ東京カップ２０２３ 本大会」観戦会レポート
2023.03.29
2023年3月11日（土）と12日（日）、武蔵野総合体育館にて一般社団法人日本ボッチャ協会主催による「ボッチャ東京カップ２０２３ 本大会」が開催されました。パラスポーツとしてのボッチャを「誰でも参加できる大会（インクルーシブ大会）」として実施し、競技の普及や競技力の向上を目指すことを主旨にした本大会。12日の決勝トーナメントでは、チームビヨンドメンバーを対象とした観戦会も行われ、ボッチャの魅力がより深く伝わる機会ともなりました。本記事では、大いに盛り上がった12日の観戦会の模様をお届けします。
全国の精鋭チームや日本代表が火花を散らす決勝大会
2022年に行われた予選会を経て、ついにやってきた「ボッチャ東京カップ2023本大会」の2日間。予選会を勝ち抜いた32のチームは、11日の予選リーグでさらに16チームへと絞られました。
この16チームの中には、2022年11月5日に行われた「BOCCIA BEYOND CUP 2022」の優勝チーム「川崎ボッチャWAVE」も含まれます。さらに16チームに加えて、 日本代表「火ノ玉JAPAN」から２チームがシードとして決勝トーナメントにエントリー。全国の強豪が集う大会なだけに、序盤からハイレベルな試合が展開されました。
試合会場には、物販コーナーも用意されていました。販売されているのは、火ノ玉JAPANのグッズや、日本ボッチャ協会公式キャラクター「ボッチャマン」のぬいぐるみなど。ボッチャマングッズが当たる「ボッチャマンガチャ」は、子どもたちにも大好評でした！
みんなのたかみちさんによる楽しいレクチャーで体験会は大盛り上がり！
準決勝が終わると、会場２階の体験コーナーでは、お笑いコンビのストレッチーズ（写真左：福島敏貴さん、写真右：高木貫太さん）と、パラスポーツ大好き芸人の、みんなのたかみちさん（写真中央）による、ボッチャ体験イベントが開催されました。
ちなみに、みんなのたかみちさんは、ボッチャに関する知識が豊富なだけでなく、過去にはこのボッチャ東京カップにも選手として出場した経験があるという実力者でもあります。ボッチャの楽しみ方や魅力を、ボッチャビギナーのストレッチーズや、観戦会の参加者のみなさんに紹介します。
まずはみんなのたかみちさんが、ボッチャの基本的なルールを、ストレッチーズの二人にレクチャーします。コートの中にある白色のボール（ジャックボール）に向けてボールを投げて、どれだけ自分のボールを寄せられるかを2チームで競う。一見シンプルに見えますが、ボッチャは心理的な駆け引きも求められる奥深いスポーツです。「ただボールを投げるだけなのに？」というストレッチーズの発言に、「ボッチャの人に怒られるで？」と、みんなのたかみちさんが突っ込んで笑いが起こる一幕も。
基本的なルール説明が終わったところで、さっそくストレッチーズがボッチャに挑戦。簡単なレクチャーだけで、すぐに楽しめるのがボッチャの魅力でもあります。
ボールの投げ方や、最初のジャックボールの位置どり、試合の展開を読みながらの戦略の立て方など、プレイを通じて、細かいテクニックをみんなのたかみちさんが、ストレッチーズの二人に伝授していきます。
要領をつかんでくると、だんだんと福島さんと高木さんの目つきも真剣に。最初、たかみちさんの説明を聞きながら「シンプル〜」と感想を漏らしていた二人も、だんだんとボッチャの奥深さに気づいてきたようです。
ジャックボールまでの距離が僅差になった時は、コンパスのような道具（キャリパー）で、ボール間の距離を計測します。ゲームの行方を左右する、まさに緊張の一瞬です。
追いつ追われつの熱い展開に、お客さんも大盛り上がり！ ボッチャは、誰でもルールをすぐ飲み込めるという点や、よりボールが近い方が勝ちという視覚的なわかりやすさから、初めて観戦するという人でも、すぐに盛り上がれます。
ゲームを制したのは、青ボールの福島さん！ お二人とも「めっちゃ面白いですね！」「初めてでも、こんなに盛り上がれるのはすごい」と興奮気味に感想を述べました。
幅広い世代がボッチャに挑戦！ 白熱するボッチャ対決を制したのは!?
続いてのコーナーでは、観戦会の参加者から抽選で選ばれた10名の方がボッチャに挑戦。体験企画ということで、10名が一人一球を投げて、ジャックボールまでの近さを競うという特別ルールがとられました。参加賞のほか、上位入賞者には特別な賞品が用意されているということで、みなさん、気合が入ります。
ほとんどの方がボッチャ初挑戦でしたが、時にミラクルなプレイが飛び出すことも！ 一球ごとに「うまい！」「惜しい……！」など、歓声やため息の声が挙がり、予想以上の盛り上がりを見せます。これが誰でも楽しめるボッチャの力……!?
会場の熱に押されるように、参加者に逐一アドバイスを送るみんなのたかみちさんの指導にも熱が入ります。
10名の挑戦が終わって、最後に賞品が授与されました。一位はボッチャマンぬいぐるみ、二位と三位はミニボッチャマンぬいぐるみ。四位以降の方にはボールペンがプレゼントされました。
見事、ミニボッチャマンぬいぐるみをゲットした方にお話を伺うと、「すごく楽しかったです！ 緊張しましたけど、思わぬところにボールがいって、ジャックボールに近づけることができました」と、喜びの声を聞くことができました。
ボッチャのルールがわかると、観戦はさらに盛り上がる！
体験会のあとは、引き続き決勝戦を観戦しました。史上初の大学チーム同士の決勝戦。「⼤阪公⽴⼤学ボッチャ部」（黒ユニフォーム）と、「杏林⼤学ボッチャ部」（赤ユニフォーム）が、ボッチャ東京カップの頂点をかけて戦います。
試合は、第一エンドで⼤阪公⽴⼤学ボッチャ部が大幅リードするものの、ビハインドとなった杏林⼤学ボッチャ部が、第二エンドから徐々に追い上げていくという熱い展開に。
試合の状況を見守る皆さんの表情は真剣そのもの。ルールがわかると、「自分ならあそこを狙うかな」「そうきたか！」と、考えながら観戦できるので、より一層試合を楽しめます。チームビヨンド観戦会の参加者さんたちに混じって、ストレッチーズの二人や、みんなのたかみちさんも、食い入るように試合の行方を見つめています。
最終的に、杏林⼤学ボッチャ部が逆転を果たして優勝！ その強さのみならず、会場を明るくするパフォーマンスで、大きなインパクトを残してくれました。
日本代表チームが苦戦するほどの、ハイレベルな試合が行われたボッチャ東京カップ 2023の決勝トーナメント。試合の内容が充実していただけでなく、ボッチャ体験イベントも盛り上がり、観戦会に参加された皆さんには、楽しくボッチャの魅力に触れられる機会となったようです。
さて、次回のパリ・パラリンピックは2024年開催ともう間近。ボッチャ東京カップ2023では３位入賞を果たしたものの、課題を残した結果となった日本代表「火ノ玉JAPAN」チームには、ファンによるさらなるサポートが必要になってくることでしょう。ぜひ、この記事を読んでいる皆さんも、チームビヨンドの一員となって、日本代表を応援していきませんか。
