2022年11月19日(土)、日本車いすラグビー連盟として初主催となる新たな国際大会として行われた「三井不動産 2022 車いすラグビー SHIBUYA CUP」。東京都のパラスポーツを応援するプロジェクト『TEAM BEYOND』とTBSラジオ『アルコ&ピース D.C.GARAGE 』 がタッグを組んだYouTube番組「アルコ&ピース パラスポーツガレージ」の出張版2回目として、今回、日本代表対オーストラリア代表の試合の観戦会が開催されました。
スピード感ある展開と車いす同士が激しくぶつかり合う試合に、観客席は大興奮! YouTube番組「アルコ&ピース パラスポーツガレージ」ではおなじみの車いすラグビー日本代表・池崎大輔選手も参加した交流会も行われ、激しいタックルも見ることができました。
車いすラグビーの新たな国際大会
東京2020パラリンピックで、無観客試合ながらも日本中を熱狂させた車いすラグビー。多くの人にリアルな躍動、情熱、感動を味わって欲しいと新たに立ち上がったのが、「三井不動産 2022 車いすラグビー SHIBUYA CUP」です。
今回は国立代々木競技場 第二体育館を会場に、11月19日20日の2日間にわたって行われ、日本代表とオーストラリア代表による熱い試合が繰り広げられました。
入場した観客には、応援グッズとしてハリセンとタオルを無料配布。試合中も音楽にあわせて、音を鳴らしたり、タオルを振ったりするなど、会場の盛り上げに一役買っていました。
観覧会は第二試合からスタート!
午前中から第一試合が開催されていましたが、観戦会は午後から行われた第二試合からのスタート。皆さん、時間にあわせて続々と集まってきました。第一試合では62対32で日本が勝利を収めたと言うこともあり、会場のテンションも高い状態で第二試合が始まります。
バスケットコートと同じサイズのコートに入るのは、各チーム4人ずつ。障害の程度に応じて選手ごとに持ち点が決まっており、全員で決められた点数である8点以下にする必要があります。日本のスターティングメンバーは、#8壁谷選手(2.0)、#44白川選手(3.0)、#5安藤選手(0.5)、#35荒武選手(2.5)。ちなみに、オーストラリア代表には女性の選手がいるため、最大8.5点まで認められています。
また車いすラグビー用の車いすは通称「ラグ車」と呼ばれ、細かいターンや動きが得意な攻撃型と突き出したバンパーが特徴的な守備型の2種類があります。それぞれのラグ車の激しいぶつかり合いも迫力満点! ぶつかるときの衝撃音の大きさにみなさん驚いた様子でした。
ボール運びにもルールがあります。膝の上に載せて車いすを漕ぐことができますが、10秒以内にドリブルかパスをしなくてはいけません。ドリブルを駆使して、どんどんパスを回しながら駆け上がっていき、ものすごいスピードで「トライライン」に向かって走り抜ける様子を何度も目にすることができました。
会場で流れる試合実況に、交流会に登場する池崎選手も加わり、試合を盛り上げます。前半戦は24対12で日本が優勢のまま終了!
ハーフタイムショーでは、世界大会で3連覇したというプロダブルダッチチーム「REG☆STYLE(レグスタイル)」が、アクロバティックな技を披露し、観客を楽しませていました。
後半戦では、オーストラリア代表がより激しいタックルを披露。特に主力選手である#7ブレイデン・フォックスリーコノリー選手が、試合中に何度もタイヤ交換を行い、衝撃の激しさを感じさせます。
しかし、日本も負けていません。細やかなターンやスピード感のあるボールさばきをみせ、51対26でゲーム終了。無事に勝利を収めました!
試合の興奮冷めやらぬまま、交流会へ
試合終了後に、そのまま客席でトークイベントが行われました。今回のイベントのMCはいつものアルコ&ピースの代わりに後輩にあたるストレッチーズの福島敏貴さんと高木貫太さんが登場。そして、池崎大輔選手も解説として参加しました。
ストレッチーズのお二人は、車いす同士が激しくぶつかり合う白熱の試合に「怖かった!」「あんなにパンクする!?」と驚きの声。お二人とも元バスケ部と言うこともあり、車いすラグビーの試合運びやルールに親近感を抱いたと話していました。
また、池崎選手は、今回の若手選手中心のメンバー構成についてストレッチーズから聞かれると「今回初めて国際大会を経験した人もいます。次世代にも経験値を積んで、空気を感じることで強くなるのです」と若い人が試合に出場する意義について話しながらも、「いつ出て行こうかと、うずうずした」と現役選手らしい一面もみせていました。
参加者を交えて、コートで体験会。炸裂した池崎選手のアタック!
トークイベントに続いて、コートへ移動して車いすラグビーの体験会が行われました。先ほどまで試合が行われていたコートには、車いすの轍が多く残り、試合の激しさを感じさせてくれます。
まずはストレッチーズ対池崎選手でボールを取りに行くゲームがスタート。しかし、ここで池崎選手のアタックが炸裂! あまりにビビるストレッチーズの姿に、参加者から「ビビりすぎ」とツッコミが入るシーンも。
続いて、参加者から手を挙げた2人も参戦。ストレッチーズとあわせて4人で、池崎選手と追いかけっこをしますが、簡単に池崎選手にタッチできません。ストレッチーズのお二人は、息も絶え絶え状態になりながらも、最後は無事池崎選手へのタッチが完了。ラグ車で動く難しさを、表情でも伝えていました。
体験会でストレッチーズと共にラグ車に乗った男性は、「操作性は良かったけど、腕が痛くなりそう。選手たちがスゴいことがわかったし、良い機会だった」と話していました。
最後に池崎選手からストレッチーズへ本気のタックルも披露され、笑いと悲鳴に包まれた楽しい体験会は終了。車いすラグビーの迫力を試合と体験、両方で感じられる時間となりました。
今後も、TEAM BEYONDでは、さまざまなアプローチで、パラスポーツの魅力を発信していきます。TEAM BEYONDの一員となって、パラスポーツを盛り上げていきましょう。ご参加をお待ちしています。