【前編】パラアスリートのなりたい私。「誰かの挑戦のきっかけに なれたらうれしい」

2017.11.03
【前編】パラアスリートのなりたい私。「誰かの挑戦のきっかけに なれたらうれしい」

インタビュー  豊田まみ子さん[パラバドミントン]

撮影が行われたのはちょうどお昼時。所属するヨネックスの玄関ロビーを行き交う先輩や同期社員たちから笑顔で視線を向けられる中、はにかみながらポーズを決めた豊田さん。

「今は毎日練習しているので、週1回の出社はリフレッシュ。9月に町田市で開催された国際大会には、同期が応援に駆けつけて『カッコよかった』と言ってくれたんです。思うような結果が残せず悔しかったけど、みんなの応援があるから、またがんばろうって思えるんです」

小学4年生からバドミントンを始め、パラの大会に出場したのは高校生から。2013年のパラバドミントン世界選手権では世界チャンピオンに! 2年後のイギリス大会では惜しくも準優勝に終わったものの、現在は11月に韓国で行われる世界選手権の優勝を目指している。

「世界ランキングは現在3位と上位にいますけど、実力的には全然下にいる気持ちでいます。シングルスでは世界ランク1位に日本の鈴木亜弥子選手がいるんです。つまり鈴木選手に勝てば世界一が見えるということ。身近に目指す目標がいることはよかったなと思っています」

【パラバドミントンとは?】

車椅子と立位のカテゴリーがあり、「下肢障がい」「上肢障がい」などそれぞれの障がいに合わせて6 つのクラスがある。車椅子と下肢障がい(SL3)のクラスはシングルスをコートの半面で戦うなど特有のルールもある。豊田さんが所属するSU5のルールはバドミントンと同じ

(後編につづく)

【プロフィール】

豊田まみ子さん

とよだ・まみこ●1992年4月11日生まれ、福岡県出身。生まれながらに左ひじから先がなく、パラバドミントンのクラスはSU5(上肢障がい)。バドミントン強豪校である精華女子高等学校、筑紫女学園大学を経てヨネックス入社。パラバドミントン世界選手権で2013年優勝、2015年に準優勝

【MORE webサイト】
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取材・文/松山梢
撮影/永躰侑里
ヘア&メイク/TOMIE(ヌーデ)

20171103

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