観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

2019.03.29

選手と呼吸を合わせて応援!パラ・パワーリフティング

パラ・パワーリフティングの試合開始前に、日本パラ・パワーリフティング連盟理事長の吉田 進さんと男子49kg級 三浦 浩選手から初めて観戦する人にもわかるよう、実演を交えながらルールの説明がありました。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

続いて、応援サポーター、応援リーダーから応援方法のレクチャーが行われました。パラ・パワーリフティングでは選手がバーベルに手をかけて時間になったら応援はストップすること、バーベルを上げる瞬間「おー!」と声を出して選手に力を送ってほしいことなどを伝え、客席も応援準備万端です!

「ドンドンパン!ドンドンパン!」

音楽とともに、会場のライトが絞られ突然真っ暗に!観客のみなさんが手拍子、足踏みで会場を盛り上げる中、ピンスポットに当てられた選手が入場し、いよいよ試技がはじまりました。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

一人ずつ順番にベンチプレスをするパラ・パワーリフティングでは、1回の試技で選手がバーベルをあげ終わるまでの時間はわずか3秒ほどと言われています。その3秒に全てを懸ける選手の姿を、応援席のTEAM BEYONDメンバーは熱心に見守っていました。

注目を集めていたのは、54kg級の光瀬 智洋選手です。光瀬選手のあだ名は「トム」。

「頑張れトムー!」「いける、いける!」

記録更新を後押しするようなトムコールも湧き上がります!大盛り上がりの歓声の後、選手が台に上ると、応援は一旦ストップしてしーんと静まりかえります。会場全体が祈るようにして光瀬選手を見守っていました。

光瀬選手がバーベルを上げる緊張の瞬間、参加者も「おー!」と応援の声を送ります。光瀬選手、なんと非公式ですが、自己ベストの110kgを大きく上回る115kgに成功です!審判から成功の白旗が上がった瞬間、会場は大きな拍手に包まれます。光瀬選手は嬉しそうに手を挙げたあと、観客席にお辞儀をして応援に応えました。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

1年半前に片足を事故で失ったという男子72kg級の樋口健太郎選手。まだパラ・パワーリフティングをはじめて1年弱ですが、第3試技で日本記録に挑戦です!綺麗なフォームで日本記録の171kgを4kgも超える175kgを成功させました。

「素晴らしい!」

思わず解説の吉田理事長からも賞賛の声があがり、観客も大喜びで拍手を送りました。

試合後は、先ほどまで真剣な表情だった選手の方が今度は笑顔で登場し、今日の感想を話します。観客席からの応援は選手のみなさんに届いていたのでしょうか?

三浦選手:今日は公式の大会ではないけれど、応援の声が大きかったのでスイッチが入ってしまいました(笑)。本当にありがとうございました!

馬島 誠選手:第1試技、第2試技と失敗してしまったけれど、みなさんの応援に後押しされて3回目に成功することができました!

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

「応援が力になった」と語る選手の言葉を聞いて、観客席のTEAM BEYONDメンバーも嬉しそうです。会場に向かって手を振る選手を、大きな拍手で見送りました。

熱い応援を選手にも届けたい!ウィルチェアーラグビー

続いてウィルチェアーラグビーの選手とともに、応援ゲストとして、ボーカルグループ「Little Glee Monster」が登場!披露したのは「世界はあなたに笑いかけている」、TEAM BEYONDのPR映像にも使用されている「Love To The World」の2曲です。会場全体に美しい歌声が響き渡りました。

選手たちも笑顔で歌声を聴きながら、手拍子をしてパフォーマンスを盛り上げます。

「私たちはパラスポーツを歌で応援したいと思っています。選手の皆さん、パワー届きましたか?」

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】

選手全員とハイタッチをしながらLittle Glee Monsterのメンバーは応援席に戻り、ここからはウィルチェアーラグビーの競技紹介がはじまりました。今日対戦するのはAXE(アックス)とRIZE CHIBA(ライズチバ)です!

現役選手として活動しながら、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟の理事、普及推進委員長としても活動されている峰島 靖選手からルール解説を聞いた後は、再び応援レクチャーの時間です。今日は会場を2つに分けてそれぞれが各チームに声援を送ります。

「アックス!チャチャチャ」「ゴーゴーレッツゴー!ライズ!」

それぞれ太鼓の音に合わせて、会場のみなさんもスティックバルーンを叩き、大声を上げて応援の練習をします。さらにモニターと実況席からの合図で、会場全体で「wooo!!!」と叫び歓声を送る、今日だけのスペシャルな応援方法も伝えられました。

そしていよいよ試合がスタートです!早い展開の中で、どんどんと点数が入るウィルチェアーラグビーの試合。点数が入る瞬間は太鼓の音が鳴り響き、応援の声も大きくなります。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
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試合中はタックルすることで選手同士がぶつかって、「ゴン!」と物凄い音が鳴り響く場面も。選手の車いすのタイヤがパンクするハプニングも起こりましたが、ウィルチェアーラグビーではよくあることなのだそうです。

「いけいけいけ!」「ああ惜しい!」「ナイスパス!」

試合が進むにつれて、声援もどんどんヒートアップ!試合は大接戦を繰り広げましたが、最後のピリオドでAXEがナイスプレーを連発し51-49で勝利です!

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
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ここで大興奮の様子でゲストのテリー伊藤さんが登場。試合後の選手とともに今日の試合を振り返ります。

テリー伊藤さん:後半になるにつれてさらにすごいパワーでしたね。迫力がすごくてびっくりしましたよ。タックルで当たって痛いとかはないんですか?

山口貴久選手:車椅子同士なので痛みというより衝撃があるんです。気の強い選手が多いので当たったら当たり返す、ということも多いですよ(笑)。

月村珠実選手:応援で盛り上げてくれたので試合をしていても楽しかったです!ウィルチェアーラグビーの競技人口は今、少しずつ増えている段階なので、まずは今日こうして知ってもらえたことが嬉しいです。

パラスポーツを様々な視点から楽しむことができる、ブースや体験コーナーも出展

イベント中、メイン会場の隣にあるサブアリーナとロビーでは、「TEAM BEYOND」企業・団体メンバーや競技団体の方々によるパラスポーツにまつわる様々なブースやパラスポーツ体験コーナーが出展されました。大田区のブースでは、大田区出身であるパラ陸上・走り幅跳びの高田 千明選手やブラジルとのホストタウン交流事業の取組が紹介されました。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
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ブラインドテニスのラケットやボールなどの実物の展示をしていた錦城護謨株式会社のブースでは、実際にアイマスクをしてボールに触れながら、ルールを教わることができました!

10月に開催される「ウィルチェアーラグビーワールドチャレンジ2019」の紹介をしていた三菱商事株式会社のブースでは、大会の予定をチェックしたり、競技用車いすの乗車体験をする人も沢山いらっしゃいました。

観戦して、応援して、体験して、様々なかたちでパラスポーツを楽しんだ「BEYOND STADIUM」【その2】
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TEAM BEYONDが出展したのは、選手への応援ボード作成コーナー、パラスポーツ競技のパネル展示、パラスポーツ選手のカードがもらえる迷路、そしてスタンプラリーです。PRのブースや体験コーナーを回ってスタンプを集めた方には、BEYOND STADIUM特製クリアファイルがプレゼントされました。

20190329

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